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お久しぶりです。
最近忙しくて更新できませんでした。
すみません。m(_ _)m
またちょっと忙しくなります。
でも、できるだけ更新したいと思います。
「おい!!そこの男!雪に何をした!!」
「そうよ!!私達の大切な雪ちゃんになにしたのよ!!」
え?どうしてそうなってんの?
龍騎と火蓮がここに来たってことは殲滅はもう完了して私の気配を探してここまで来たってことは分かったけど・・・。・・・何故そんなに焦っているのかい?まあ・・・いいや。とりあえず先程紅蓮と話したことを報告しないと厄介なことになりそうだし・・・、報告しよう・・・。
「貴方!雪ちゃんから早く離れなさい!!」
「そうだね・・・。取り敢えず離れてもらえるかな?君は・・・、魔人?いや・・・、違うね。もしかして、神獣なのかな?それなら何故君のようなモノがココにいて、しかも雪のマントを羽織っているのかな?説明・・・、してもらえるよね?」
火蓮は警戒を表して紅蓮に怒鳴り、龍騎は見た感じでは落ち着いているように見えるが、内心凄く怒っている。誰に対してだって?そんなの私に決まっているじゃないか。普段からこういう危険なことは一人ではするなと言われているから・・・、ほら!何か龍騎のこっちを見る目が何か怖いよ!!
いや!・・・うん、説明しようと思ったよ。でもするタイミングを逃したっていうかなんというか・・・。うわ!?ごめんなさい!!謝るからそんなにこやかな笑顔で威圧しないで!!
何か母の風音を怒らせた時以来の笑顔だよ・・・。あの笑顔には父も凄く萎縮してたな・・・。なんというか、凄く今貴方の気持ちがわかるよ父・・・。
「あっ兄上!姉上!落ち着いてください!!これには事情がありまして・・・。実はかくかくしかじかでして・・・」
***
「なるほど・・・。つまり君は神獣のドラゴンで、今は雪との一時的な契約によって人間の姿でいると・・・、そういうことか?」
「はい。そのようになります。ですが契約と言っても口約束みたいなものですので本当の契約の様に紅蓮が縛られることはありません」
「そうか・・・、そこのドラゴンの紅蓮君だったかね?見た感じは肌の黒い魔族のものに見えてしまうね。でも、気配が全然違うから本当なんだろうね。・・・・・・。それにしても紅蓮か・・・」
「やはり兄上も気になりますよね!!・・・、雪ちゃんは知らないかもだけど、武国では紅蓮っていう名前は様々な地獄の中のひとつとしてとらえられているのよ。死後そこに落ちた者は、酷い寒さにより皮膚が裂けて流血し、紅色の蓮花のようになるという言い伝えがあるの。」
「そうなのですか?まだ武国には行ったことがないので知りませんでした。しかし・・・、寒さによるのならば、何故炎なのですか?」
「それは俺が答えよう。どうやら奴らが言うには俺の炎はその紅色の蓮花のような色なのだそうだ。その色が人の血の色の様に見えたらしい。俺にはそんな色には見えないのだがな・・・。それ以来俺は恐怖の対象として見られていたのだよ」
・・・。なにやらちょっと真剣な話になってしまった・・・。少し空気が重いな・・・。でも、取り敢えずまずはこの森を出ないかい?
「兄上と姉上が紅蓮を必要以上に警戒している理由は分かりました。しかし、失礼ながらもう契約は成立してしまったのです。ですからもうそろそろこの森から出ませんか?」
私の提案に三人とものり私達は取り敢えず森から出て紅蓮の服を帝国の街で調達し城へと戻った。歩いている時に紅蓮が興奮してあっちこっちに振り回されたのは言うまでもない。
っあ!そういえば城であんなことがあった後なんだった。大丈夫かな・・・?