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ストック切れです。
早めにまた更新したいです。
「・・・我、いや俺を人間のいる所に連れて行って案内してくれないか?」
・・・・・・。わ~お。またもやビックリの回答が待ってたよ。
てか今、人間の所に連れてけって行ったか?いや、無理でしょその図体じゃ。私が140cm位だから大体6mあるよ。そんなデカイのを私に連れてけというか。しかも神獣とバレたら絶対に騒ぎになる。でも、これを呑まなきゃ任務が遂行できない。やるしか無いということか・・・。
「あの・・・、お連れするのは別に良いのですか・・・、その姿のままでですか?」
「あぁ、違う違う、そこはちゃんと人の姿になるから心配ない」
そうか、良かった・・・。ぶっちゃけあんな巨体と一緒に回るなんて凄く恥ずかしいから嫌だったんだ。それに、職業柄からかこういうのはあまりしたくないんだけどな。転生前でもきっと無理だろう。というか前の方が絶対に無理だと思う。
「そうですか。でしたらスムーズに行くことができます。向こうでもあまり注目を浴びずに済むでしょう。こちらとしても助かります」
「そうか、では早速変わろう」
おおっと、早くも人の姿になって行きたいのですね。でもちょっと展開早くない?まあ、いいけど・・・、あっ!龍騎と火蓮になんて報告しよう・・・。まあ、話せば分かってくれるよね。
そうこうしているうちにもドラゴンの姿はどんどん小さくなっていって180cm位の身長になっていた。髪は肩にかかるくらいの長さで鱗の色と同じで目もドラゴンだった時と同じ色で少し切れ長だったが、肌の色は少し焼けていて、細マッチョなイケメン君だった。
でも、何故に服を着ていない!?なに!!いつもマッパの状態だっていうの!!今にもどうだっていう自慢するような目線を投げかけてくるし!!もう!目のやり場に困ってしまうではないか!!
「申し訳ありませんが目のやり場に困るのでこのマントを羽織ってはいただけませんか?」
「おお、すまぬな。そうか、人間は服を着るのだったな」
ようやく自体を把握したようで彼は私のマントを素直に受け取った。
うん、これならまだマシだな。帝国のお城に戻って何か着替え用意してもらおう。あ・・・、でも行く前にあんなことになったし、用意してもらえるかな・・・。まあ、一応用意してもらえなくてもなんとかしよう。
〈ガサガサ〉
「雪大丈夫か!?」
「雪ちゃん大丈夫!?」
何か物音が聞こえたと思ったら龍騎と火蓮が勢い良くこちらに飛び込んできた。
「おい!!そこの男!雪に何をした!!」
「そうよ!!私達の大切な雪ちゃんになにしたのよ!!」
え?どうしてそうなってんの?