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隠里の姫  作者: 柊 つばさ
帝国編
11/36

王子達がいる部屋から出ていき自分達の部屋に入っていくと朝食の準備が整ったと侍女が呼びに来たので案内されるままついて行き案内された部屋に兄と姉がいることを確認して、朝食を取ることにした。


朝食を食べ終わったところで先程の王子達とのやり取りを兄達に報告した。



「なるほどな・・・。彼等は随分我々を怒らせたいようだね」


「そうよ!!むしろ明日まで待つ必要はないわ!!今すぐにでも帰って報告しましょう!!」


「姉上落ち着いてください。兄上も冷静になってください。確かに腹立たしいことこの上ないですが逆にこの状況を逆手に取るのもまた一興でしょう?相手には申し訳ないとは思いますが我々を侮辱して生きていたものなどこの世に存在しませんからね。幸いにも言ってきたのは第一王子のギルベルト殿のみですから。相手がどうしてもというのならばギルベルト殿の命だけで済ませようではありませんか。第二王子のアルベルト殿もいらっしゃることですから世継ぎに問題はありませんでしょうし。何より今回のことで少しは自覚して下さるかと」



「もう!!雪はいちいち甘いんだから!!むしろこういう時は帝国を滅ぼさないと気が晴れないわ!!」


「そうは言いますが姉上、関係の無い市民まで巻き込んではいけません。最低でも帝国の王政をこてんぱんに叩き潰しもう二度と再建できなくらいのトラウマを植え付ける位で押しとどめておかないと」


「火蓮の言うとおりだ!!雪は他人に対して甘すぎる!!でも確かに、罪のない市民を巻き込むことは気が引けるからな。今回はせめて俺達を敵に回したいらしい貴族共とその第一王子とやらだけで手を打つか。雪が怒るだなんて相当なことだろうからな」


「そういえば雪、明日の朝謝りに来たら許すっていうの本当?」


「えぇ・・・、誠心誠意謝ればですがね・・・」


「それは難しいだろうな。雪は頑固だから」



部屋に戻って兄達と明日どうするか話し合いをした。



***



バンッ!!



「雪殿!!申し訳ありません!!」


扉を思いっきり開けた王様がそこに居た。


いや、なんで来たかは想像出来るけどさ。私の名前を叫んでいる時点で、でもね、そんなに真っ青になって謝罪されてもさどう反応すればいいのかわかんないじゃん。


しかもさ第一声が謝罪って・・・。まあ、あの人の子供はそんだけ馬鹿なことをしたんだけどさ。親にここまでされる筋合いはないよ。


「私の愚息共が大変失礼なことを申しまして厳しく言い聞かせますのでどうか!!どうか許して下さいませんか!!あのような奴でもこの国の時期国王なのです!!失うわけにはいかんのです!!」



私達がどのように反応しようか迷っているのを無視して王様は謝罪の言葉などを言ってきた。


・・・いや、・・・うん。王様がここまで謝っちゃいけないんじゃね?一応一国の王様なんだからさ、ここまで謝っちゃいけないでしょ。それにお助けよ!!ってどこの悪者だ私は!!謝りに来たら許すっていってあるのにな?もしかして説明全部聞く前に飛び出して来ちゃった感じ?有り得る!!この人ならやりかねん!!こんな人が国王で大丈夫か!?てか、今まで大丈夫だったのか?うわ!?今にも凄い形相でこっち見てるよ。


「すみませんが王よ、それは出来ない相談です。あの方は我々を侮辱しました。それに彼は私を利用しようとした。それ以外でも恐らく貴族共でしょうが刺客を何人か送ってきています。今日もそうですね・・・、5人ほど来ましたね。それと言葉遣いは直されたほうがよろしいですよ。他国の王族に対する言葉遣いだとは思いませんでしたね。恐らく彼は黒国を認めていないのでしょう。まあ、でも明日の朝誠心誠意謝ってくださるのならこちらも考えを改めますがね」


「・・・そっそうか。明日の朝愚息達をそちらに向かわせるようにしよう。いつ頃がよろしいかな?」


「そうですね。組手が終わった後に玄関ホールで少しの間待っていますよ」


私が言った言葉に王様は見るからに落ち込んでいたが改善の余地があると知って「それでは失礼した」と言って全走力で戻っていった。



***



そして次の日がやってきた。

王様はどんどんキャラが崩壊していってる気がする。

てか父親二人ともキャラ濃くない?

次は王子様視点頑張りたいです。

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