最終決戦の結末
朗印がロアの魔力を抑え込んでいる間、シャクは宝玉を手にカーミラを救おうとするが、ロアの最後の悪あがきで失敗する。
シャクは怒りに燃え、ついにロアを成敗するが、その直後、カーミラの胸から輝きが放たれ、呪いの短剣が消滅する。
「ロアは、討ち果たした……」
シャクは、倒れ伏したロアの亡骸を見つめながら、虚ろな声で呟く。
「シャク……」
カーミラの声が聞こえ、シャクは急いで振り返る。カーミラは、胸を押さえて、苦しそうな表情を浮かべていた。
「カーミラ! 大丈夫か!?」
シャクが駆け寄り、カーミラの体を抱きしめる。
「……よかった……。ロア、倒してくれて……」
カーミラは、シャクの顔を見て、微笑む。しかし、その微笑みは、次第に薄れていく。
「カーミラ……?」
シャクは、カーミラの異変に気づき、動揺する。カーミラの体から、光の粒が放たれ、少しずつ、その体が透けていく。
「……シャク……。私、もう……、時間が、ないみたい……」
カーミラは、悲しみを滲ませながら、シャクに語りかける。
「嘘だろ……! 宝玉を打ち込むことはできなかったけど、ロアは倒したんだ! なのに、どうして……!」
シャクは、カーミラの言葉を信じることができない。
「……毘沙門天様は……、言ってくれたわ……。ロアを倒す直前に、宝玉を打ち込めば、私の寿命は終わらないって……。でも、もう……」
カーミラの声は、次第に弱くなっていく。
「カーミラ……!」
シャクは、カーミラを強く抱きしめる。
「……シャク……。私……、あなたのことが、好きだったわ……」
カーミラは、そう言うと、シャクの頬に手を伸ばす。
「僕もだ、カーミラ……! 僕も、君のことが……!」
シャクは、カーミラの言葉に、涙を流す。
「……ずっと……、あなたの隣に、いたかった……」
カーミラは、そう呟くと、シャクの頬を撫でる。
その手は、次第に温かさを失っていく。
「カーミラ……! 行かないでくれ……!」
シャクは、カーミラを強く抱きしめ、叫ぶ。
しかし、カーミラの体は、光の粒となって、シャクの腕から、こぼれ落ちていく。
「……シャク……。また……、いつか……」
カーミラの声が、シャクの心に響く。
そして、カーミラの体は、全て光の粒となり、空へと昇っていった。
「カーミラァァァァァ!」
シャクは、空に向かって叫び、その場に崩れ落ちる。
「僕が……、もっと早く……!」
シャクは、自らの力不足を呪い、涙を流し続ける。
その時、朗印が、シャクに語りかける。
「シャク殿。悲しみにくれるでない。彼らの魂は、永遠の苦しみから解き放たれ、来世へと旅立った」
朗印は、静かに、シャクに話す。
「シャク殿。私もまた、旅立つ時が来たようだ」
朗印は、そう言うと、光の粒となって、空へと昇っていく。
「朗印様……!」
シャクは、朗印が、実はお釈迦様が僧侶の姿に身を変えていたものであったことを知る。
「シャク。お前の呪いも解けた。お前はもはや永遠の存在ではない。今世の残りの人生で功徳を積みなさい。さすれば、来世で、必ず、彼らと出会う。そして、家族になるのだ」
お釈迦様の声が、シャクの心に響く。
シャクは、お釈迦様の言葉に、希望を見出す。




