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朗印との再会、そしてロアの策略

 三人が東の都に到着して数日後、彼らはついに朗印のいる寺院を訪ね当てた。厳粛な雰囲気の漂う山門をくぐり、本堂へと向かう。



「朗印様……!」

 シャクが、朗印の姿を見つけると、駆け寄っていく。


「シャク殿、アレス殿、カーミラ殿。よくぞ、無事に来てくれた」

 朗印は、三人の姿を見て、安堵の表情を浮かべる。その体は、以前にも増して逞しく、顔には、深い慈悲の心が刻まれている。


 三人は、朗印に、須弥山での試練のこと、ロアの呪縛を解く方法、そして、ロアが東の都に逃げ込んだことを話す。


「なるほど……。ロアの呪いは、毘沙門天様の力でしか解けぬ、か」

 朗印は、三人の話を聞きながら、静かに頷く。


「それにしても、ロアも、愚かな……。東の都は、多くの仏門の僧侶たちが修行を積む、神聖な地。ロアの魔力が、この地で、どれほど通用するか……」

 朗印は、そう呟くと、三人に、ロアを討ち果たすための作戦を練るよう促す。


 三人は、朗印の協力のもと、ロアの居場所を突き止める。ロアは、東の都の郊外にある、古い墓地に隠れていた。墓地は、ロアの魔力によって、不気味な瘴気に包まれていた。


「……ロアの、魔力だ……」

 シャクが、墓地から漂う魔力を感じる。


「くそっ、奴め、墓地の死者をゾンビ兵にでもするつもりか……!」

 アレスが、憤慨する。


 三人は、朗印とともに、墓地へと向かう。


「朗印様……。大丈夫でしょうか……?」

 カーミラが、心配そうに朗印に尋ねる。


「案ずるな、カーミラ殿。この地は、多くの仏門の僧侶たちが修行を積んだ場所。ロアの魔力など、恐るるに足らぬ」

 朗印は、そう言うと、穏やかな表情で、墓地へと足を踏み入れる。


 墓地の中には、ロアが待ち構えていた。


「おやおや、シャク。わざわざ、東の都まで、私のために、お越しとは。光栄の至りだ」

 ロアは、不気味な笑みを浮かべ、三人を迎える。


「ロア……!  観念しろ!」

 アレスが、剣を構え、ロアに襲い掛かる。


 しかし、ロアは、アレスの攻撃を軽々とかわす。


「フン、骨だけの亡霊が、この私に敵うとでも?」

 その時、朗印が、観音経を唱え始める。朗印の声は、墓地全体に響き渡り、ロアの魔力を打ち消していく。


「な、なんだと……!?  この声は……!」

 ロアは、朗印の放つ法力に、驚きを隠せない。


「朗印様……!」

 シャクが、朗印の背中を見つめる。


 朗印は、シャクに語りかける。

「シャク殿。ロアの魔力は、私が抑え込む。その間に、ロアを討ち果たし、カーミラ殿を救うのだ!」


 シャクは、朗印の言葉に頷くと、宝玉を手に、ロアに向かって走り出す。


「ロア……!  もう、貴様の好きにはさせない!」

 シャクは、ロアに襲い掛かる。ロアもまた、シャクの攻撃を受け止めながら、シャクの心に語りかける。


「シャク。貴様は、私を殺せば、カーミラも死ぬということを、知っているのだろう?  貴様は、それでも、私を殺せるか?  カーミラの命を奪うことができるか?」

 ロアの言葉に、シャクの動きが一瞬止まる。


「くそっ……!」

 シャクは、ロアの言葉に、心が揺らぐ。


 しかし、その時、カーミラの声が、シャクの耳に届く。

「シャク!  私のことは、気にしないで!  ロアを、倒して!」

 カーミラの言葉に、シャクは再び、ロアに向かって走り出す。

シャクとロアの最終決戦が、今、始まる。

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