一言 解決編突入
解決編突入。
そこで第一の事件から振り返ることに。
第一の事件の被害者は三〇一号室の海老沢氏。
彼から始まった一連の連続殺人。
凶器は壺。
詐欺グループの一員。
美術商で依頼主と商品担当。主に彼の用意したガラクタを売り捌いている。
騙すのが商売だから当然恨まれる。
せっかちが原因で第一の被害者に選ばれたか?
第二の被害者は三〇三号室の山田ミサさん。
全裸体で発見される。凶器は壺。これにより連続殺人の疑いが強まる。
詐欺グループではターゲットを見つけ会場まで連れてくる役割。
黒木の愛人でもある。
男は彼女の美しさにコロッと騙されいつの間にか壺を売りつけられる。
美人にホイホイついて行けば悲惨な目に遭う。昔からの典型的な詐欺。
現代も決して後を絶たないのは男の根拠のない自信。
美人局ではないだけ良心的だが壺は割れるか捨てるかしかない。
今回のバス旅では山田さんが狙われた。
しかしかなり慎重で奥手の彼は今のところ被害はないそうだ。
出来るなら一度体験したいと思うのは人間の性って奴か。
第三の被害者。三〇六号室の鑑定士の雑見氏。
犯人によって撲殺されるも瀕死の状態でダイイングメッセージを残す。
なぜ今回だけはこのような証拠を残したのか?
犯人の心理に迫れば自ずと正体が見えてくる。
どうも彼は問題となっているひき逃げ事件の後に仲間入りしたらしい。
捕まって悪事が出来なくなった千田に代わって偽鑑定を繰り返しお客を騙したと。
もし連続殺人がひき逃げ事件の関係者の犯行だとすれば雑見氏は復讐の対象外。
だからこそ犯人は罪の意識から力を弱めた?
だが仮にそうでも殺害してしまったのはなぜか?
それともまったく違う動機から来るものなのか?
謎は深まるばかり。
最後に第四の被害者。三〇九号室の千田氏。
犯罪グループの下っ端で事故を起こすよう指示されるも間違ってひき殺す。
その後服役するもまた悪さを。
第四の殺人も撲殺。
あれほど神経質で警戒心の強い千田が意図も簡単に部屋を開けてしまった。
これは果たしてはあり得ることなのか?
どの殺人も黒木の手に掛れば不可能ではないがまさか彼もまた何か隠してるのか?
ただ何も人の大勢いる場所で連続殺人をする必要はない。
ひっそりとアジトにでも呼び出して処分すればいいだけなのだから。
黒木が一番怪しいが同時に黒木が一番犯人から遠いことになる。
最大の謎は第二の被害者のミサさんの全裸体。
犯人の気紛れだとはどうしても思えない。
ドスグロ山の雷人は一体何を考えてるのだろう?
容疑者候補から一言(順不同)
龍牙氏「犯人はきっとドスグロ山の雷人ですよ。ゾクゾクするな」
小駒さん「私が犯人な訳ないだろ! 犯人はやっぱり黒木だよ」
奈良氏
「二人で殺して回った? 冗談は止してください。俺はそんな野蛮じゃない。
黒木じゃないならあの大男が怪しい。見た目からそんな気がする」
マジシャン
「正体は教えられません。どんなマジックも下準備なしでは不可能。
やはりオーナーが一番怪しい。もしかしたら棲みついてる可能性もありますよ」
山田さん
「私には無理ですって。第三の事件の際に閉じ込められてたんですよ。
もしこれが連続殺人なら私は一番に外れることになりませんか?
ミサさんとの関係も少し残念かなと思う程度ですから。お気になさらずに。
ドライバーが一番怪しいですよ。彼が村に戻らず息を潜めていたのかもしれない。
いや彼こそがオーナーであり連続殺人事件の真の実行犯だ。
私の推理はよく当たるんです。一言一句逃さずに書き取っておいてください。
私は指摘しましたからね」
黒木氏
「俺の訳ないだろ! 犯罪被害者の会の奴らに決まってる。俺を守ってくれ!
金ならいくらでも出す。警察はダメだ。信用ならない。
奴らは俺たちみたいなのを疑って掛るからな。
いいかよく聞け! 俺は犯人じゃない! それだけは信じてくれ! 」
運転手
「もうそろそろ私の出番かな。早く収まってくれないと報酬がもらえない。
これじゃボランティアだ。ああ、探偵さんの情けない話なら助手から聞いてるよ」
料理人の田中さん
「だから元カレなんですって。私は知らなかった。私を疑うのは間違ってます。
壺で撲殺? 女性には不可能なのでは? 怪しいのはやはりあなたの相棒さん」
バスガイド
「私怖いの…… また第一発見者になったらどうしようってそればかり。
お願い。きつく抱きしめて探偵さん! 」
相棒「うーん…… お腹壊しちゃった」
これくらいでいいでしょう。
貴重な証言を得る。推理に役立てるとしよう。
解決編へ。
続く




