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断罪執行官ーチートイレイザーー  作者: 玉白美琴
赤い靴を狩るピエロ
10/13

事件の顛末と処断

事件を隠避したアナカクシ伯爵家は爵位剥奪の上、平民に落とされた。


トンデール公爵家本家の一族は、帝国に反逆した国家反逆罪で広場にて公開火炙りの処刑。


代わりに、トンデール一族の分家が公爵家から子爵位に落ちたトンデール家を相続。


事件は一先ず落ち着いたのだが……。




「ミカエラって子、自分で気付かなかったみたいだけど、魅了の固有魔法も持って居たのよ。だから、トンデール一族本家は正気を失くしていたの。恐らくアナカクシ伯爵家もね」


アウラシアは、庭園にある温室で紅茶を飲むと、思い出したように答えた。


「三つの固有魔法持ちか。早く始末して正解だったな。これ以上犠牲者を出さずに済んだ。ラルフ、被害者の遺族には帝国とトンデール子爵家から慰謝料と損害賠償を払わせろ」


「御意。ですが、帝国の国家予算ならともかく、トンデール子爵家から払わせるとなると……子爵家ごと潰れますが?」


ラルフはレインに問い掛ける。


「構わん。本家を諫めず、甘い汁吸ってきたんだ。今さら貴族じゃなくなっても自業自得だ」


レインは目を細めてラルフに言うと、足を組む。


「分かりました。それではそのように手配します」



恭しくラルフは頭を下げて答えた。


「俺達は、今回の事件で初動捜査の不備や、魔導師師団と騎士団の連携不足を痛感した」



「今回を恥ずべき失態として、被害者を減らせるように根本的に見直すことにしたよ」



ルアとアガサは顔を見合わせて答えた。


「ふふ、精進することは大事よ」


満足そうにアウラシアは微笑む。


こうして、赤いピエロ連続殺人事件は幕を閉じたのだった。





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