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断罪執行官ーチートイレイザーー  作者: 玉白美琴
赤い靴を狩るピエロ
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序章赤い靴を狩る殺人ピエロ

軍事大国として五大国でも有数のアルディアナ帝国では、深刻な事件が頻発しており重鎮達を悩ませていた。



「昨夜、再び事件が起きました。赤い靴の被害者はこれで十二人目です」


司会進行を務める宰相は資料を見ながら言うと、椅子から立ち上がり目の前のボードに被害者の名前や事件の日時を記す。


「何と言うことだ!!騎士団の見廻りを増やして警戒していたと言うのに!!」


騎士団団長は、悔しそうに拳をテーブルに打ち付ける。


「これも赤い靴を狩るピエロの犯行と見て間違いないですね」


魔導師長は目を細めて資料を見詰めた。


「被害者は身分関係無く、10代後半の少女ばかり。共通点は赤い靴を履いている事。

生きたまま赤い靴ごと両足を切り落とされ、そのまま放置されて出血死で殺されてます」


宰相は尚も説明すると、被害者達の写真を順番にマグネットでボードに貼り付けた。


「猟奇殺人犯か。……見廻りの目を掻い潜るとなると、チート能力の犯罪者かもしれん」


中央の席に座る皇帝が腕を組み思案気に言う。


「このまま放置していれば更なる犠牲者が出る恐れもあります。早急に対処しなければ」


騎士団団長は立ち上がって皇帝に進言した。


「左様ですな。捨て置けば帝国を探す害悪にしかなりますまい」


宰相も片眼鏡を掛け直して進言する。


「ふふ、それじゃ久々に動きますか?」


魔導師長は愉しそうに笑みを浮かべた。


「事態は深刻。帝国の平穏を乱す者に容赦などいらん」


皇帝は立ち上がると三人に言い放つ。


「ならば、私は事件の関係者を荒い出して接点を見付けましょう」


「騎士団の見廻りを今よりも強化致します」


「ふふ、ふふふ……魔導師達を総動員して犯行現場を調べますね」


宰相、騎士団団長、魔導師長はそれぞれ動くのだった。






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