貴方が残してくれたから。
眠れなくて。
『世界』を終わらせた、あの季節が。
もうすぐまた、巡ってくる。
ああ。
2月は、憂鬱になる。
3年の間はまだマシだけど。
4年に一度の閏年は、切なさが増してしまう。
バレンタインデーだけならば、直接渡せない想いをチョコに籠め、食べれば良かった。
ひっそりと。
自分だけで。
そうしてしまえば、甘くて苦い想いを、自分の中に取り込んで。
伝えられない、伝わったかもわからないままの、貴方への想いを懐かしめた。
『世界』の終わりの思い出が加わっても、まだ。
沢山の思い出を、消化しきれない想いを、焦がれるような憧憬を。
終わらせてしまったあの日まで、ゆっくり数えるように心の奥から取り出して。
眩しく味わう時間を楽しめた。
けれど。
2月29日は。
どうしても。
貴方への想いが溢れて。
涙が零れてしまう。
毎年少しずつ、時の流れに晒されて、薄れていく記憶達。
大切にしていたかった想いの数々も。
どんどん擦りきれて。
大切だった全てに、取り残されていってしまうようで。
そんな自分が情けなくて。
あんなに大切だった、激情が。
薄く、薄く。引き伸ばされて。
日常の澱に、沈んでしまう。
そういう感覚が、私の魂を削ってしまいそうで。
そういう感覚が、私の魂を育てて行くのを感じてしまって。
どうしようもなく。
寂しい。
恋しいと呼ぶ気持ちも。
愛しいと感じた時間も。
確かに。
『私』を創ってくれているけれど。
それが正常な、健康な精神状態だって、判るけれども。
忘れたくないよ。
覚えていたい。
貴方の在り方が好きだったから。
私の中の『彼女』を愛してくれた、貴方。
貴方が、彼女を通して『私』の健全な精神を願っていてくれたのを感じていたから。
『忘却』という人間の摂理を受け入れて、『私』が前に進めるように、願っていてくれたのを知っているから。
今でも、ズキズキ痛む心を、見て見ぬ振りで、毎日を過ごしているんだよ。
ねえ。
進めてるかな?
進めてると、いいな。
纏まりの無い文章となっております。
THE 深夜のテンション!
後で後悔しそうですが。