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溶けて混ざって

その日、僕は雲だった。

青空に、ぽかりと浮かぶ雲だった。

空ではいくつもの雲が集まって、全てを覆いに広がっていく。

そんな雲とは混ざらずに、

佇む僕は風に吹かれて、かき消えた。


その日、僕は泡だった。

海の底で、鈍色に光る泡だった。

海の中ではクジラが泳ぎ、力強く汚泥を巻き上げる。

泥と混ざった海は色を変え、

無力な僕は汚泥にまみれて、かき消えた。


空に溶けて、

海に溶けて、

そして混ざって一になる。

一になって、ここに在る。

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