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怖い話は苦手


アリミがお試しの付き人として一週間が過ぎた。


「ユウ、またお見舞いに来ましたよ」


ミカロ姉さんが、扉を開け現れる、ミカロ姉さんの手には花束が握られている。


「今日もいい花が売っていたので買ってきたんですよ」


「私にお任せください」


部屋で待機していたアリミは、ミカロ姉さんから花束を受け取ると、花瓶の水を入れ替えに部屋から出て行く。


「アリミでしたか、ちゃんと出来るようになっていますね」


「ああ、ずっとミグリを参考にしていたからね」


今日ミグリはルンキ姉さんにメンテナンスをしてもらうみたいで、部屋にはアリミと俺だけだった。


「ミグリがメンテナンス、あれ確か、ミグリは一緒じゃないと付き人として認めないって言ってなかったっけ」


「ミグリがメンテナンス中はルンキ姉さんが様子を見に来てくれてるよ、ミグリもそれならいいみたいだって」


「失礼します」


アリミが水を入れ替えて、早速花瓶に花をいけていた、ちょこんと隣の机に置いた。


「少し出て行ってもらえますか、ユウと二人で話したい事があるので」


「分かりました、それならお茶を淹れて参りますので」


ミカロ姉さんがアリミを部屋から追い出すと、ミカロ姉さんは話し始めた。


「どうやら明日クラ姉さんとシル姉さんが戻ってくるみたいですよ」


「え、クラ姉さんとシル姉さんが」


「はい、ユウの事を話したら、一時的にですが戻ってくると連絡がありました」


そうか、クラ姉さんとシル姉さんが、つい最近シル姉さんが戻ってきたがすぐに行っちゃったからな、それにクラ姉さんと会うのは半年ぶりなのだ、久しぶりに二人とゆっくり話せそうだと思っていると、コンコンと扉を叩く音がした。


「もうよろしいでしょうか」


扉を開けたのはお茶を淹れて持ってきたアリミだった。


「ええ、大丈夫ですよ」


アリミが淹れたお茶を渡してきた、ミカロ姉さんと一緒に一口飲むと


「上手く淹れましたね、美味しいですよ」


「これもミグリ先輩に覚えさせられました」


「そうですか、私もミグリに教えてもらいましょうかね」


「でもミカロ姉さんも家でご飯とか作ってるじゃん」


ミカロ姉さんはたまに料理をしている時があり、その時はよく食べさせてもらっているが、とてもおいしかったのだ。


「料理とは別ですよ私もお茶は上手く淹れられないので」


「そうだったんだ」


ミカロ姉さんと数時間話すと、ミグリがメンテナンスから戻ってきた。


「ただいま戻りました、あら、ミカロマルシェルナシー様来ていらっしゃったのですね」


「はい、でももう少ししたら帰るので」


辺りは暗くなっていた、どうやら結構な時間ミカロ姉さんと話していたらしい。


「では私達はご飯の支度があるので、アリミ行きますよ」


「はい、ミグリ先輩」


ミグリはアリミは連れて、ご飯を作りに行った。


「あれが悪転の短剣なんて、未だに信じられません」


「そうなの、俺も見たけど、本当だったよ」


アリミには短剣の姿になってもらい、触れたがバケノと同じ感じがしたので、本当だろう。


「最近調べたのですが、悪転の短剣は元魔王が所持していたようです」


「じゃあアリミは元魔王の物だったてこと」


「私もそんなに詳しくありません、悪転の短剣の能力は癒し、それは永遠の寿命を使い傷を治し、全てを無かったことにする、それも調べたら分かりました、ですがそれは昔人間の生け贄を使って悪転の短剣は作られた噂もあったようですよ」


「人間の生け贄」


「ユウも気をつけてください、悪転の短剣の能力の癒しは、所持者の命までを削ると聞きましたので」


するとミカロ姉さんは立ち上がった。


「まあ半分冗談でしょう、どうですか少しは怖くなりましたか」


「ぜ、ぜ、全然怖くなんてないから」


「それは残念です、それでは私はこの変で失礼しますね」


ミカロ姉さんはゆっくりと部屋から出ていった、ああ、あまり聞きたくなかった、昔から怖い話とか苦手なんだよな。


「ねえねえゆう、友達から怖い話聞いたんだけど、聞かせてあげる」


「嫌だー、姉さんの友達って、確か本物の霊が見えるって子がいたじゃん、絶対怖いじゃん」


姉さんはそれでも話してくるので耳を塞いだが、すぐに姉さんに力ずくで手を取られ、聞いてしまった。


「あは 、ゆう て本 怖い とかダメだよ 」


すると、ざざざと頭の中で雑音が入り考えていた事が邪魔された。


「これがあなた様が望んでいる物ですか」


目の前にはアリミがベッドの上に立っていた。

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