ミカロとピクニック1
服に着替え、部屋を出るとミカロ姉さんと一緒にご飯を食べた、だが他の姉さん達がいない事に気づいた。
「ミカロ姉さん、ルミ姉さん達は一緒に食べないの?」
「姉さん達は忙しいみたいで朝早くに出ていってしまったんですよ、はいユウ、あーんしてください」
ミカロ姉さんが言うと、あーんをしてきた、それを食べると、ミグリの姿も見えなかった。
「ミグリもいないんだね?」
「ルンキ姉さんに付いていったんですよ、それでユウこれを食べたら一緒に出かけましょうね」
「どこに出かけるの」
「そうですね、少し遠いですが、街を抜けた先に綺麗な湖があるんですよ、そこにピクニックに行きましょう」
「ならマオも連れていこうよ」
「マオはいませんよユウ」
「なんで、ちゃんと母屋にいるでしょ」
食べるのを止め、ミカロ姉さんの膝の上から降り母屋がある場所まで行くが、そこにはベッドもなく、何も無い錆びた母屋だった、少ししてミカロ姉さんが追ってきた。
「分かってるでしょユウ、マオは死んじゃったんですよ」
「マオは死んだ、そうだったマオは死んじゃったんだ」
あの時母親のユアマルシェルナシーが喋るなんて気持ち悪いといい、マオを殺したんだった、その時に母親は殺人を犯した罪で捕まったのだった。
「ほら、ユウ湖に行きましょう」
「うん」
ミカロ姉さんの手を繋ぎ、食べ残ったご飯の事は忘れ、ミカロ姉さんはいつの間にか持っていたバスケットを手に湖まで行くのだった。
「静かすぎるね」
湖は街の先なので、街に着くがいつもは賑わっている街も誰一人として外に出てなかった。
「そうですね、今日は休みの日なんでしょうか」
ミカロ姉さんと街の様子を見ながら歩き、街を抜けると、ミカロ姉さんの案内で湖に着いた。
「ほら凄く綺麗でしょうユウ」
ミカロ姉さんは湖を見るとはしゃぎだした、そのせいでミカロ姉さんに強く引っ張られる。
「それは分かったよ、だからミカロ姉さんそんなに強く引っ張らないで」
「ごめんなさい、ユウと来たかった場所だからつい喜んでしまって」
ミカロ姉さんははしゃぐのを止め、ゆっくり歩き始めた、すると湖の近くの大きい木で止まった。
「ここで休みましょうかユウ」
ミカロ姉さんが休むと言い、湖を見ながら座った。
「ここはユウが産まれる前に姉さん達と一緒に見つけた湖なんですよ」
「そうなんだ、じゃあ姉さん達もここに来たことがあるんだね」
「まあ姉さん達はすぐに来ちゃうのを止めてしまいましたがね、私はたまに嫌な事があった時はここに来るんです」
「嫌な事があったの」
「まあ、解決はしてませんが、いい事はありましたよ、ここにユウと一緒に来れた事です」
「うん、俺もこの湖を見たら少し心が楽になってきたよ」
さっきのマオの事で頭が一杯だったのに、今は落ち着いてきた。
「サンドイッチを持ってきたので一緒に食べましょうかユウ」
そういえばさっきご飯を残してきたからまだお腹が減っていた、ミカロ姉さんはバスケットからサンドイッチを取り出してくれた。
「はい、どうぞ」
ミカロ姉さんからサンドイッチを受け取ると、サンドイッチを食べた。
「どうですかユウ美味しいですか」
「このサンドイッチってミカロ姉さんが作ったの」
「はい、ユウが起きる前に作りました」
「とっても美味しいよ、やっぱり外で食べるのって気持ちいいんだね」
いつも食べるのは家の中だから、こうして外で食べるのも空気がよくて美味しく食べれる。
「それは良かった、私も食べましょうかね」
ミカロ姉さんをサンドイッチを食べ始めた、二人でサンドイッチを食べていると視線を感じた。
「どうかしましたかユウ?」
「誰かに視られてる気がしたんだけど」
視線を感じた事をミカロ姉さんに話すとミカロ姉さんは立ち上がった。
「ユウはここでサンドイッチを食べててください、私が近くを見てくるので」
「じゃあ俺も行くよ」
ミカロ姉さんだけじゃ危ないと思い、付いていこうとするが。
「いいですからここで待っててください、分かりましたかユウ」
ミカロ姉さんに言われると、逆らう事が出来ず、その場に座った。
「分かったよ、ここで待ってる」
「いい子です」
頭を撫でられ、ミカロ姉さんが行くと、ずっとおかしい事に気づいた、起きてからミカロ姉さんの姿しか見てないし、何故かミカロ姉さんの言うことを聞いている気がした、それに口の中が変な味がするのだ。




