ユウのプレゼント選び4
「ふふ、ユウ格好いいよ」
シル姉さんに連れてこられた場所は武器屋だった、シル姉さんは色んな剣や杖などを選び俺に持たせていた。
「シル様、さすがに武器を持たせるのは早すぎませんか? まだ赤ちゃんですよ」
「でも、ユウのプレゼントを選ぶなら、何か守れる物がいいから、頼んだあれ、もう届いてる?」
「連絡をもらったのついさっきですよ、もう少し時間がかかりますよ、それでですが本当にいいんですか? もしかしたら呑み込まれるかもしれませんよ?」
「そんなことないよ、だってユウだから、そんなこと起こすならすぐに私が止めるし」
「ちわ、頼んだもの届けに参りました」
「急に頼んだのにありがとね」
すると誰かが何かを届けに来たみたいだ、すぐに店主が受け取りに行くと中身を開けていた。
「うん、確かに、それじゃあまた頼むよ」
「届いたの?」
シル姉さんに連れていかれ、中身がどんなのか気になると、そこには禍々しい感じがした。
「はい、持ってみますか?」
「そうだね、ユウ、この剣持ってくれる」
禍々しすぎて持ちたくない気持ちもあるが、それは好奇心に潰された。
「あぃ」
剣を持った瞬間禍々しさが増え、店が闇に包み込まれた。
「なぜ赤ん坊が俺に触れる」
すると剣から声が聞こえてきた、これはまさか異世界で言う、喋る剣とかなのか、こういうのは大抵自分しか聞こえないが。
「まさかこんな奴が主など認めないぞ」
「あぅあ」
「まだ殆ど喋れないのか、じゃあ闇に呑まれろ!!」
「大丈夫だよユウ、ちゃんとすれば簡単だから」
シル姉さんが剣を一緒に持ってくれた、すると店を包み込んでいた闇が消え去っていく。
「ユウの言うことをちゃんと聞かないと、壊すよ」
「うぅぅなんだよお前人間の分際で、俺はこの世を悪に染める為だけに造られたのに」
「うるさいよ、これからあなたはユウを守る剣になるんだから、そんな造られた理由なんて関係ないの」
「あぅい」
どうやらシル姉さんにも剣の声は聞こえてるようだ、剣はさっきよりも禍々しさが無くなり、シル姉さんが剣を脅してるように見えた。
「それと剣のままじゃ、あなたの力がバレるしユウに持たせるのも危ないから人間形態になってくれないかな」
「俺の力を知ってるって事はお前も持ってるのか?」
「それはどうかな?」
「ちっ!」
剣が舌打ちすると、持っていた剣は宙に浮き、何かに包まれた、すると宙から少女が現れた。
「これでどうだよ」
「女の子だったんだ」
「女だからってバカにするなよ、それより俺がなんでこいつなんかを守らなきゃいけないんだよ」
この言い方さっきの剣で間違いない、なんでそんなに強く俺の頬を突っついているのか聞きたいが。
「だってあなたずっと戦いたいって文句言ってるんでしょ、それだったらユウを守るなら好きに暴れてもいいよ」
「守りながら戦うってのは得意じゃないんだが、おい何見てんだ」
「あぅ」
さっきの剣がこんなにも少女の姿になるなんて、本当に異世界は面白い。
「止めろぺたぺた触るんじゃねぇ」
「そうだよユウ、その子に触ったら危ないからね、お姉ちゃんの顔は何度でも触ってもいいけどね」
「いちゃいちゃするんじゃねぇ、いいか俺はこんな奴守る気なんてないからな」
すると少女の姿を止め剣に戻ってしまった。
「どうします、これでも買いますか?」
店主がシル姉さんに聞くと、シル姉さんは迷いながらも剣を持ち上げた。
「買っておくよ、はい、金貨五百枚」
「ありがとうございます、では封印の印だけを宿しますね」
シル姉さんは店主に剣を渡すと、店主は剣に触れると鞘が出来上がった、店主が剣を鞘に収める。
「これで剣はあなたの物ですよ、危険な代物なので使うときは充分に注意を」
店主は俺に渡してこようとするが、それはシル姉さんが受け取った。
「どうせ、俺を使うなんてそうそうないだろ、それに俺だって使わせる気もないしな」
剣は喋りながら、言ってくるがシル姉さんが剣を床に落とした。
「いてぇ! 何しやがる」
「ごめんね、それよりさっき言ったよねあなたの力がバレるから人間形態になってねって」
「ふん、そんなの知るか、俺は好きな時に人間形態になる、それに封印の印もあるんだからそんな簡単にバレないだろ」
「まあいいよ、好きにして、それであなたの名前はなんて言うの」
「人間からはバケモノって言われてるよ」
「それは名前じゃない、まああなたはユウのだからね、ユウに決めてもらいたいけど、まだ難しいかな」
「別に名前なんてなくてもいいだろ」
剣はそう言っているが、名前は大切だ、特に剣なんかは名前がある方が格好いい、すると店の中にミカロ姉さんが入ってきた
「シル姉さん遅すぎますよ、そろそろ交代の時間が」
「もうそんな時間なの、仕方ない名前はユウが決めれるようになったらでいいか、ありがとねいいプレゼントになったよ」
「いえ、シル様の為なら」
「シル姉さん急いで、次は私の番なんだから」
「分かったよ、はい、ミカロ」
「やっと私の番だ、ユウにはいいプレゼントを考えているので行きましょうか」
ミカロ姉さんに抱かれながら、どこに連れていかれるのかと思っていたら武器屋の前にある店だった。
「待ちなさいミカロ!! どこに入ろうとしてるのですか」
店に入ろうとするとクラ姉さん達が止めに入ってきた。




