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白紙に戻してください。

読んで下さりありがとうございます。



数日後、私は王宮に来ていた。

もちろん、アルフレッド殿下とお話しをするために。



通された応接間で待っているとアルフレッド殿下が穏やかな笑顔でやって来た。


「リズ、待たせてしまってすまない。今日は何の用事かな?私の顔を見に来てくれたというのなら嬉しいけどそうじゃないんだろう?」


少し憂いた表情を浮かべながらアルフレッド殿下はそうおっしゃった。




「今日は私のお気持ちをお伝えに参りました」


「アルフレッド殿下と私の婚約の件なのですが、白紙に戻して頂きたいのです」


確りとアルフレッド殿下の目を見て一気にそう告げる。



「それはアラン殿と心を通わせたから、ということなのかな?」


先程までの柔和な顔は真剣な顔へと変わっていた。


「いいえ。ですが、私は幼い頃よりずっとアルお兄様、アラン様の事が大好きでしたわ。恐らくこれは今後も変わることはございません。心が別の場所にありますのにアルフレッド殿下のお隣にいるなど、殿下に大変な失礼になります」


「私は()()()()()()()と以前に伝えたと思ったけど?」


()()()()()()()()のです。アルフレッド殿下を保険にしているようなものですもの」


しばらく見つめ合っていたが、先に視線を反らしたのはアルフレッド殿下の方だった。




「リズの決意は固いんだね。…ズルいなリズ。私がリズのお願いを断れる訳がない、だって私が見たいのはリズの心からの笑顔なんだから」


リズには誕生日迄にアラン殿を振り向かせられなければ自分と結婚することは命令だと言ったけれど本当父上達の約束ごとはそんなことはなかった。

エリックとシェリルがいるのだから。









でも、心の中でだけはキミを思うことを許してほしいー


優しすぎますね。

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