第10話 ミミ王女
そしてミミ王女への謁見となった。
「どうもー!ミミ王女でーす!
ちなみに私の正式な名前は、ミミ・エクレール・カレーラス・ラフレーシュっていうの。
舌を噛みきりそうなほど長い名前だから、私のことはミミ王女でいいよ。」
見た感じロリ系、アニメ系の、アニメ声のミミ王女。
本当にこんな少女が、あのアーサトゥアル帝国に対抗するレジスタンスの総合リーダーなの?
と思ったが、本当にそうらしい。実はすごい力を秘めているらしい。
同じエクレール大陸だというのに、シュー・ア・ラクレーム・ティラミス大公国とは、協力しあわないのか?
ということを聞いてみたところ、カレーラス王国と、シュー・ア・ラクレーム・ティラミス大公国とは、実は仲が悪いそうな。
それはそれとして、ラファエロはまたまた、スイーツ店の目玉商品として、エクレール=エクレア、シュー・ア・ラクレーム=シュークリーム、そしてティラミス=ティラミス、そのままティラミスか、といった感じで売り出すことを考えた。
そして新たに売り出すことに決めたのは、
エクレア
シュークリーム
ティラミス
そして、
カヌレ
バームクーヘン
これらのものもまた、目玉商品として売り出すことに決めていた。
最初はプリンから始まった落武者ラファエロのスイーツ店。
プリン、大盛プリン、特盛プリン、メガ盛プリン、さらに、ショートケーキとチョコレートケーキは当然入れておく。
それと、エクレア、シュークリーム、ティラミス、カヌレ、バームクーヘンと、ラインナップ拡大計画を始動させた。
「ところで、ミミ王女に聞きたいのですが、この国に、世界一大きなプリンを作れるような、そういうものはありませんか?
世界一大きな巨大プリンを入れられる容器と、それを作るための調理器具と、それから、それを蒸す、焼き上げる、そのためのオーブンレンジなんて、無いですよね…。」
ラファエロはおそるおそるミミ王女に聞いてみた。
「それはそれとして、目下、アーサトゥアル帝国に対抗できるだけの兵力というのは、どの程度確保できるのでしょうか?」
ラファエロは、やはりこれもおそるおそるミミ王女に聞いてみた。
「…世界一大きな巨大プリンの方はともかくとして、
今、このあたりの国で、アーサトゥアル帝国に対抗できる国は、カレーラス王国くらいしかないわ。
一応、シュー・ア・ラクレーム・ティラミス大公国も、それなりの兵力はあるけど、お互いに手を組みたくないというくらい、仲悪いからね。
なんとなく、ウマが合わないというか、ソリが合わないというか、まあ、そんなところなんだよね。」