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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十章 夏編
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七十九話 冷やし中華を作ろう



暑い、七月ともなると気温が大分上がってきてる。最寄り駅からカフェダムールに向かう間でもこの暑さはひどい。


「あつい………」


見るとりんごも暑さに苦しんでいた。


「暑いですねー」


シャロンからはパタパタという音がする。ん、パタパタ?


「お前、なんでそんなもん持ってんだよ」


俺はシャロンの持ち物を指す、それは扇子と呼ばれるもので富士山と日の丸の絵が描いてあった。


「フランスの店で買ったんです、フジヤマは扇子にしても綺麗ですし」


シャロンが爽やかな笑顔で言う。


「そんなことを聞いてるんじゃない、なんでお前だけ涼んでるんだと言ってるんだ」


「そうだ、お前だけずるいぞ」


俺のシャロンへの非難にりんごも乗っかる。


「えー、じゃあお二人も涼みます?」


パタパタと扇子がこちらにあおがれると風も入ってきて気持ちいい。


「気持ちいいー」


りんごも風のうるおいに目を細める。暑い中の風というのはいいものだ。


「でもこれ、顔しか効かないな」


「それを言ったらおしまいだろ」


「でも涼しいからいいじゃないですか」


身体の方が暑いと主張する俺達にシャロンが笑って言う。涼んでないのによく笑えるな。


「ん?」


あおいでもらうのをやめて店に足を進めると店先に置かれた折りたたみ式の看板に珍しい字を見つけた。


「冷やし中華始めました?」


「喫茶店でも冷やし中華ってやるんですね」


冷やし中華ってっきりラーメン屋とかコンビニでやるのがほとんどだと思ったけど喫茶店でもやるみたいだ。


「そういやばあさんが今朝そろそろ冷やし中華の季節とか言ってたっけ」


「ふーん、じゃあ毎年やってるのか」


「みたいだな」


「ただいまー」


『こんにちはー』


扉を開け店に入る。


「おかえりー」


「おう、おかえり」


すももさんと絹江さんが俺達を出迎える。


「絹江さん、冷やし中華始めたんですか?」


「夏といえば冷やし中華、じゃろ?」


俺が聞くと絹江さんが指を鳴らしてウインクしてくる。


「そ、そうっすね………」


彼女にしては茶目っ気のある動作にちょっと戸惑った。


「わたしも食べてみたいですー」


シャロンがはしゃいで言う。


「駄目じゃお前達は仕事があるじゃろ」


「はーい、ちょっと残念ですー」


一刀両断されて珍しく口を尖らせるシャロン。口を尖らせる動作も可愛く見えるのは流石は銀髪美少女と言ったところか。


「で、冷やし中華ってどう作るんだよ?昼にはもう出したんだろ」


りんごが話題を変える。


「なんのことはないわい、麺こねて、しょう油と出汁薄めたスープ作って、麺茹でて野菜だのハムだの卵焼きだの乗せるだけじゃよ」


「麺とかスープていつ作ったんだよ、朝はそんなことしてなかっただろ?」


りんごが絹江さんの説明に疑問をぶつける。


「お前さんが出かけた時にすももとちょちょいとの、ちーと時間がかかるが朝は客が少ないから割と楽じゃぞい」


「はあ………」


「それって、俺達もやれるんですか?」


「作ってみたいですー」


シャロンが俺に乗っかって手を上げる。


「うむ、どうせ晩飯にも出すからの、出してやるわい」


「やった」


「嬉しいですー」


「えー、わたし朝やったしもうやりたくないんだけどー」


すももさんが口をタコ状にして言った。


「もう飽きたのか、お主は飽きっぽいのう」


絹江さんが悩ましく言った。



というわけでエプロンを着てキッチンへ。表はすももさんに任せた、あの人飽きたらしいから店番には適任だ。材料は卵や重曹、強力粉、水とかしょう油をボールに入れることになっている。


「じゃ、まずこの強力粉をどばーと入れるんじゃ」


絹江さんが袋を見せて言う。


「どばーてどのくらいですか?」


「どばーはどばーじゃよ」


擬音語の正体を聞いたのにそのまんま擬音語で返す絹江さん。これじゃあ正確な量が分からない。


「えっと、何グラム入れればいいでしょうか?」


シャロンが聞く。そうだ、レシピというのは基本的にグラムをいくら使うのかと書かれている。それを聞かなきゃ始まらない。


「知らん」


「知らんて昼間は作ったんですよね?」


何をどのくらい入れるのか分からないのに料理を作るなんてちょっと無茶ではななかろうか。他の料理教わった時もこんなんだったな。


「いいからどばーて入れんしゃいよー」


『えー』


俺とシャロンはブーイングを飛ばした。雑にもほどがある、味が悪くなったらどうするんだろう。


「どばー」


りんごがボールに粉をに入れた。山盛り、とまではいかないが小さい山にはなってる。


「うむ、そんな感じゃ。正解じゃよ」


えー、それでいいのかー?本当にー?雑過ぎないかこれ。


「こ、こうか」


俺は身長にザザーと粉を入れた。自分では多い、と思っていたのだが…………。


「甘いわ!ここはどーんと入れるんじゃどーんと!」


「ええ!?」


絹江さんが一喝し俺の手から粉の袋を奪いどばーとボールに入れる。りんごのやつより量が多い気がした。


「ほれシャロン!」


「は、はい………」


シャロンが強力粉の袋をバッと渡される。


「そ、そーと………」


シャロンは入れすぎないように慎重に入れる。だが俺が一人でやった時より量が少なかった。ザザーではなくササーというレベルだ。


「だからどばーと言ったろ!どばーと!」


シャロンの手からも袋を奪い粉をどばーと入れる絹江さん。


「あわ、あわわわ………」


シャロンがこの量は信じられないという顔でボールを見ている。覗いてみると俺のより少ないような、いや、どうなんだ、区別がつかない。絹江さんほんと作業が雑だ。


水を入れる時も同様な流れでやり、他の材料は少しなので計量スプーンを使った。使ったとは言ったがやはり正確な量は計っていない。


「で、これを?」


「捏ねるんじゃよ」


「こねる?」


俺は自分の手を見つめる、下のボールには粉とか液体とかがぐちゃぐちゃに入っている。


「汚れちゃいますね」


「だよな」


俺はシャロンに頷く。


「お前達、そんなことを気にしとるのか。ちっちゃいのう、ちっちゃいちっちゃい」


そう言うと絹江さんは俺の手首を掴んであろうことかボールに突っ込んだ。


「あああああ!俺の手がー手がー!」


たまらず俺は悲鳴を上げた。俺の手が粉まみれ卵まみれにー、なんてこったい。


「いいからこねんかい!」


絹江さんの手が俺の手に重なりさらに俺の手はぐちゃぐちゃに染まっていく。ピザも生地から作ってるがやはりこういう作業は慣れない。


「あの、やっぱりわたし………」


シャロンが恐れをなしてキッチンから脱出しようとしている。


「ほらあんたも作りたいんだろ、逃げんじゃないよ!」


手首を確保されボールの前に連れてかれる。そして………


「いや、いや………いやー!」


ぐしゃー!ぐちゃぐちゃ、シャロンの手もボールの中に突っ込まれて汚れていく。


「ううう、手が、手が………」


すごい嫌そうな顔のシャロン。


俺も見てるだけじゃない、手を動かして材料をぐちゃぐちゃさせてるがどんな感じでやればいいのか分からない。


「ばあちゃん、こんなものでいいのか?」


隣でこねていたりんごが絹江さんに聞く。率先してやりたいとは言ってないがこいつは黙々と作業をやっていた。手が汚れるのも構わずぐちゃぐちゃやれるとかすごいな。


「うむ、うむうむ。いんじゃなかろうか」


「よし!」


絹江さんのオーケーが出てりんごがガッツポーズを取る。こいつもこんなポーズ取るんだな。俺とシャロンもりんごのボールを覗いてみる。


「すげー、黄色だ」


その塊はものの見事黄色に染まっていた。卵みたいに濃い黄色ではなく他の材料と混ざって薄い黄色になっていた。


「丸いですー」


シャロンがこう言ってるが粉や液体の色んなものが一つに合体したという意味でまん丸という意味ではない。


「じゃ、こいつはラップしてしまうよ」


「切らないのか?」


「このままじゃ使いづらいからの、寝かすんじゃよ」


「そんな暇ない、いいから切らせろ」


りんごは指を動かして急かす。


「だーめじゃ、料理には順序があるんじゃよ。コーヒーだってゆっくり粉にお湯入れて蒸らしてるじゃろ、それと同じじゃよ」


絹江さんがコーヒーに例えて説得する。なるほど、いつも作ってるコーヒーに例えられると納得できるな。


「けど………」


難しい顔をするりんご、そんなに待つということが嫌か。


「とにかく、お前は一旦休みじゃ」


「分かったよ」


念を押されりんごはすももさんみたいに口をタコ状にした。ボールにラップがされ、冷蔵庫にしまわれる。


俺は自分のボールを見詰める。この材料達、中々合体しないな、どうにも混ざりきらない。おまけに手がぐちゃぐちゃ汚れて気持ち悪い。


「ぬぬぬぅ、いつまでやっとるんじゃ速くせんか!」


「あばばばば………」


絹江さんに上から手を掴まれる、そして上から手早くぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ……………。


「は、速い………」


俺は絹江さんの手の動きに関心する。


「当然じゃ、何十年やっとると思ってる!」


絹江さんが声を荒らげて言った。


「で、ですよねぇ………」


毎年やってるのか、そりゃ速いはずだ。


「お前も速くしろ」


「いえ、わたしは大丈夫です。一人でもやれます」


りんごがシャロンを急かすもシャロンは助けを断る。


「いいから早くしろ」


りんごはいらついたようにシャロンに手を重ねる。


「あ、ちょっと」


シャロンが戸惑うのを他所にりんごは材料をぐちゃぐちゃさせる。


「これ、楽しいな」


りんごは興奮して言う。作業にはまってきたのか、土に水を混ぜて泥をこねるようなものなのに。


絹江さんが高速でこねたせいか、俺のボールの材料は液体と粉から大きな一つの塊に変わっていった。


「お、出来てきた」


俺は完成に近づいた生地に興奮する。手の感覚もぐちゃぐちゃしない、ぴたぴたとかこねこねという感じである。


「あとは一人でやれんだろ、ボールの中身全部回収しな」


「はい!」


俺の手から絹江さんの手が離れる。後は簡単だ、色が均一になるようボールの中身を巻き込む、巻き込む、そしてこねこね、こねこね………こねこねこねこねこねこねこねこねこねこね。


「出来た!」


見るとさっきりんごがやったみたいに薄い黄色になっていた。


「わたしも出来ましたー」


シャロンが薄い黄色の塊を見せる。


「ちと、遅くなったが合格じゃ」


俺達の生地もラップで封印されて冷蔵庫にしまわれる。生地をこねるのに汚れた手を洗う、爪にも入って中々取れなかった。


「で、次はどうすんだよ。生地でも切るのか?」


りんごが絹江さんに聞く。


「まだ早いわい!タレじゃよタレを作るんじゃ」


というわけで小さい鍋が出てくる。絹江さんがしょう油や酢のボトル、作り置きの出汁を持ってくる。


「それもどばーっと?」


「まさかぁ、冷やし中華のタレなんかそばやうどんのつゆとおんなじじゃよ。そんなどばどば作っても仕方ありんよ」


絹江さんが笑って言う。どばどば入れるのと入れないやつの違いはどこだろうか。今回はどばどばじゃない、と思ったが…………。


「ふん!」


『えー!?』


俺達は声を上げた。どばどば入れないと言いながら絹江さんは水をどばどばーと入れたのだ。


「ちょっとちょっと、いんですかそんなんで!タレはそんなにどばどばしないて言ったじゃないですか!」


俺は慌てて絹江さんに叫ぶ。


「まあ明日も使うし、大丈夫じゃろ」


「そ、そうですか………」


シャロンも思わず苦笑い、本当に適当なおばあさんである。そこへしょう油や酢もどばどば足していく、だが出汁だけは他のより少なめだった。


「あれ、出汁は少ないんですね」


「これはまあ、おまけというやつじゃよ。砂糖と胡麻もちょろっとの」


絹江さんが出汁をジャジャっと少し入れて水平にした後砂糖と胡麻を入れる。だが砂糖と胡麻、小さじスプーンに山盛りだがな。小さじに山盛りなので大さじスプーンとあまり変わらないと思う。


「で、沸かす」


火を入れ菜ばしを鍋に入れていく。


「あ、それあたしやりたい」


りんごが名乗り出る。


「うむ、よかろう」


りんごは菜ばしを受け取り鍋の中を回す。グルグル、カシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャ。


「待った、それちょっと速くね?」


俺はりんごを止める。


「なんだよ、悪いのかよ」


「悪いつうか、零れてるぞ」


俺はコンロを指さす。そこにはりんごの乱暴なかき混ぜ方で零れた材料が落ちていた。


「あ………」


自分のやった行為に気づいたりんごが気まずくなる。


「うむ、豪快なのはいいがちとやりすぎじゃの」


「ごめん……」


絹江さんに言われりんごが謝る。


「はい、わたしやります!」


シャロンが手を上げる。


「うむ、やってみい」


シャロンに菜ばしが渡り鍋がかき回される。クルクル、クルクル、クルクル………。


「遅くね?」


「遅いな」


「え、遅いですか?」


俺達が指摘するがシャロンはかき混ぜるのが遅いとは思ってない様子。


「うむ、遅いの。葉月、交代じゃ」


絹江さんが言う。


「りょーかい」


俺は菜ばしを受け取り、混ざりきってない部分をカシャカシャ!と小刻みに混ぜる。真ん中から円状に細かくカシャカシャ箸を動かす。


ポコポコポコポコ…………中の材料から湯気がでて沸騰する。材料は均等に混ざりスーパーとか見る黒だか茶色っぽいタレに変化している。手製なので中身は同じではないがそれっぽいものが出来た。


『おおー!』


りんごとシャロンが鍋を覗いて声を上げる。二人の目からもよく出来てるようだ。


「うむうむ、こんなもんじゃろ」


絹江さんからのお墨付きも貰えたみたいだ。タレを器に入れてラップで封印。


「じゃあ、今度こそ麺を切るんだな」


「切らんよ」


りんごが張り切るが絹江さんに腰を折られた。


「まだかよー、早く麺切ろうよー」


りんごがイライラして急かす、足が貧乏揺すりのようになっている。


「もうちょっと、もうちょっとじゃから待ちなさい」


「はーい」



数十分後、生地が冷蔵庫から出される。りんごが包丁を取り、生地に刃を入れようとする。


「待てりんご、まさかそのまま切るつもりか!?」


俺は慌ててりんごを止める。


「あ、やば………」


りんごは慌てて生地から離れた。


「リンゴはせっかちみたいですね」


シャロンが言う。


「いや、ちょっと慌てただけだ。せっかちとかじゃない」


言われたりんごは恥ずかしそうに誤魔化した。はしゃいでると思われるのが嫌らしい。


「そのまま切っても麺にはならんぞりんご」


絹江さんがからかうように言う。


「分かってるよ!」


俺は生地をこねる。麺てことは薄くして折った方が良さそうだな。みょいーんと伸びた生地を二つ、三つと折っていく。


「シャロンよ、ピザでも作る気かえ?」


絹江さんに言われて見るとシャロンの生地はピザのように円状になっていた。


「あ、すいません、間違えました」


顔を赤くしてシャロンが謝る。


「おっちょこちょいかよ」


りんごが突っ込む。


「リンゴだって生地が丸いまま切ろうとしたじゃないですか」


「ぐ、言うなよそれは………」


りんごも顔を赤くして言う。その光景に俺は思わず笑ってしまった。


「なんだよ」


「ハヅキ?」


「いや、新しい料理作るのって、新鮮でいいなって」


「ふふっ」


「だな」


俺の言葉にシャロンとりんごも笑顔になった。 切った生地も茹で終わり、ラップして冷蔵庫を冷やす。



*****************************



夕食の時間になり、野菜やハム、新たに作った卵焼きを切って麺に乗せた。


「おおー…………」


冷やし中華自体は実家で何度か食べていたが自分で作ったとなると感動するものがある。黄色い麺だけだったものに具材が乗ってカラフルに魅せている。


「きれーい」


シャロンもその見た目に感動する。


「これが冷やし中華………」


「お前冷やし中華食ったことないのか?」


俺はりんごに聞く。


「前の家はほとんど洋風ばっかだったからな」


「マジかよ………」


「はっはっは!なら心配いらんて、ここにいれば毎日冷やし中華が食べれるぞ」


絹江さんが豪快に笑って言う。


「これ、おいしい!」


すももさんがひと足早く冷やし中華を食べていた。


「ちょっとすももさん?!なに一人だけ食べてるんですか、空気読みましょうよー」


「嫌だよ、だってわたし朝に作ったのに大学行くから食べれなかったし」


「そ、そうですか……」


すももさんのがりんごより何倍も待たされてたみたいだ。


つゆにつけてきゅうりと一緒に麺を口に入れる。ちゅるちゅると麺をすする音と同時にきゅうりのバリボりという音が来て新鮮な感じだ。


夏の風物詩、冷やし中華、これを毎日食べるのかと思うと嬉しいな。


「風流ですー」


シャロンが目を細めて言う。カウンターに吊るされた風鈴が扇風機に揺らされてチリンチリン鳴っていた。

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