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五百六十一話 星宝家にはアリエが大好きな女の子執事がいる
これでスピンオフが出来そうなサブタイトルになってしまった
「ちょっと理恵!玄関で待って………」
「お嬢様!ご無事ですか!酷い目に遭ってませんか!」
執事は薫子さんに怒られるがそれを無視しアリエの手を取って声を上げる。
「大丈夫よ、あたしのか………彼氏がそんなことするわけないじゃない!って、葉月の前でなにしてんのよ。みっともない」
アリエは心底嫌そうに言った。その顔はさっき顔を見た時と段違いだ。
「そうですよ、玄関で待ってなさいといつも言ってるでしょう!なぜ守れないんですか」
薫子さんも心底呆れて言う。これ、毎回やってるのか。疲れないのか?疲れてるだろうな。
「変わった執事さん、だね………」
みかんもアリエへの愛情が過剰な執事に首を傾げる。
執事、というが声だけでなく骨格も丸く胸も膨らみがあり女の子のようだ。髪は短く赤いので本当に女の子とは思わなかった。
「執事?女の執事もいるんだな、てか若くね?」
俺は呟くと最後の方で尋ねるようにアリエに言った。見た目は高校生くらいか?




