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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十九章 三年生編
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五百五十六話 星宝家へ行く準備



そして数日後、アリエの家に行く日になった。やべえ、なに着て行けばいいんだ?お嬢様の家だぞ?


タンスから出してはこれじゃないと戻していく。中々いいのが見当たらないな。


「どうしたのお兄ちゃん、今日アリエの家に行くんでしょ?早く着替えないの?」


するとみかんが急かしてきた。彼女も今日はいつもと違いお洒落なシャツとスカートでおめかしだ。


「うるさい、今それで悩んでるんだよ」


俺は眉を潜めてみかんを跳ね除ける。


「あーあ、お兄ちゃんは情けないなー」


そしてみかんはクローゼットを開けた。そこでジャケットが目に入った。彼女はそれを取り俺の前に持っていく。


「これでいいじゃんこれで」


両親だっているのに普通の服でいいわけない、ならばジャケットが正解だろう。うん、これでいい。


「お前、たまにはいいことするな。助かるよ」


俺は思わず彼女を褒めた。 普段は俺とアリエを邪魔したり馬鹿にするだけに気分がいい。


「たまには余計よ。あたしはお兄ちゃんの妹だよ?いいことならいつもいいに決まってるじゃない」


みかんは自慢に笑ってきた。いつもの小悪魔っぽいものと違ってすっごい頼りになる笑みだ。


ピンポーン


そうやってジャケットを着ている内にインターホンが鳴った。


「じゃ、行くか」


俺はみかんを誘う。


「うん。アリエのお父さんとお母さんに失礼のないようにね」


「お、おう………」


服装はちゃんとしてるのにまた緊張してきたな。大丈夫か?

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