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五百四十四話カップル水泳対決②
合図が起き俺たち四人は泳ぎはじめた。やはりすももさんや新井はそれほど速くはない。だがそれよりもアリエのが遅い、大丈夫か?
「あっ」
アリエの態勢が崩れた。
「アリエ!」
アリアさんやりんごが慌てるが岸からでは時間がかかる。
俺はすぐさま戻りアリエの身体を抱き上げ岸に向かう。
「大丈夫アリエ?」
「もう大丈夫だぞ葉月」
アリアさんとりんごがアリエを連れていく。俺も三人と共に岸に戻る。
「しゃあっ、勝ったぜ!」
しばらくすると新井がガッツポーズをとってなにやら言っている。随分と離れてしまったがこれでやつの勝ちだ。
異変を感じた新井とすももさんが戻ってきて言う。。
「どうしたんだよ?」
「アリエちゃん大丈夫?」
「うー、足痛い。なんか気持ち悪いかも」
アリエがようやくはっきりした口調で言葉を発した。




