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五百四十一話カップルバレー対決
「カップルねえ、いいねえカップル…………うん、面白そうだな」
「なんか恥ずかしいな」
新井とすももさんが顔を真っ赤にした。うわ、見るだけで恥ずかしいなおい。
「まったくやれやれだね君たちは。早く一緒に遊びたまえ、楽しみたまえ、はっはっは!」
マイクが二人の肩を叩いて景気よく言った。すももさんは年上だがよく恐れずにやるな。
「うん、頑張る!」
「や、やってやるぜ!」
すももさんは乗り気だが新井はガチガチじゃねえか!大丈夫か?
「葉月!」
「あいよ」
対決が始まりアリエが相手のボールをトスしてくる。俺はそれを睨むとちょうどいいところに飛び叩く!
「一希くんお願い!」
「え、ちょ、俺?どうやって………あがっ!」
すももさんに言われるが新井は無残にもボールを顔から食らってしまう。
「ちょっと一希くん大丈夫?」
「大丈夫大丈夫、大したことないっすよ」
すももさんは駆け寄るが新井がなんとも無しに立ち上がる。ビーチバレーのボールなので実際勢いよく当たったところで大した痛みはない。




