五百三十三話 アリエの別荘行き二年目22(二人の朝)
カーテンの隙間から光が差し目が覚めると一糸まとわぬアリエがいた。そうか、俺はこいつと………。そう考えると顔が赤くなった。
だが彼女を見るのはやめない。愛しの彼女だ、目を逸らしてたまるか。
やがてアリエも目を開けると俺と目が合った。
「ば、馬鹿!見てんじゃないわよ!」
すると顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。
「はあ?昨日散々見ただろ、今さらなに恥ずかしくなってんだよ」
俺は彼女の反応がわからない。
「昨日と今日は違うのよ。今はそんな気分じゃないの」
「そういうもんか」
言われてみれば朝になったのに互いに服を着てないのは恥ずかしい状況に見えてきたな。
「じゃ、俺はもう出るわ」
俺は言って布団から出る。
「え、もう行くの?」
アリエは寂しそうな顔でこちらを向く。
「服着るだけだよ、ビビんなって」
そっぽを向いたからがっかりしたがその顔を見ると安心してしまった。
「そ、そう。じゃああたしも出る」
そう言ってアリエも着替えを取る。昨日も見たがアリエ本人の胸もだがブラジャーもそれなりにでかいな、まだ高一だぞ?




