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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十九章 三年生編
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五百三十話 アリエの別荘行き二年目20(すももさんのトランプ手品)



「はいはい!あたしやりまーす!」


梨子ちゃんが元気に手を上げた。


「はい、じゃあこれで印付けて」


彼女はカードを選ぶとすももさんにペンを渡されそれにハートを三つ描いた。


「え、三つでよくない?」


「やだなあ、女の子はいかなる時もオシャレを欠かさないんだよー?」


みかんが疑問に思うと彼女はからかうように返した。いや、いくらなんでもやり過ぎだ。そう思ってすももさんを見るとこいつ、できる!という顔だった。


「おー、なるほど。すごいね梨子ちゃん!」


山崎に至っては声に出して関心してしまっている。


「でしょー、先輩も見習います?」


「そりゃーもちろんだよ!」


梨子ちゃんが得意げになると山崎は歓声を上げた。なんかめんどくさい同盟が出来た気がする。


すももさんが梨子ちゃんから印のカードを受け取り束の上に乗せる。


「はーい、じゃあ混ぜまーす!」


すももさんが言葉に合わせカードをシャッフルする。


「じゃ、さっきのカード出すよー」


「は、なに言ってんの?混ぜたんだから簡単に出るわけないじゃない」


すももさんの言葉をアリエが否定する。


「黙ってみてなさい」


そんな彼女にアリアさんがピシャリと言う。


「ふっ、認識が甘いね。それが出るどころが表になって出るんだよー」


だがすももさんはものともせずもったいぶった。


「どうせ、何か裏があるんだろ」


「ま、手品の基本だね」


だが飯山とマイクは冷めた目で見てしまっている。

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