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五百三十話 アリエの別荘行き二年目19(すももさんのトランプ手品)
「よーし、じゃあみんなで大ババ抜き大会だー!」
全員が揃ったことですももさんが腕を高く上げて叫んだ。
「待ってください!流石にこの人数じゃ無理ですよ。十人はいるんですよ、そんなんでババ抜きなんてやったら一時間以上かかりますよ」
俺はすももさんに反論した。
「ああ、どうしよー。じゃあ、違うゲームでもする?手品とかー」
すももさんはババ抜きはやめるにしてもトランプを切っている。
「え、手品とかできるの?!すももさんすごーい!」
「いいねいいね」
「面白そうじゃん」
梨子ちゃんと山崎が興奮する。飯山も関心している。
「ふっふっふ、じゃあ誰かカードを選んでくれないかな」
すももさんがもったいぶった笑いと共に言った。




