529/594
五百二十八話 アリエの別荘行き二年目17
「なにやってんだよ、部屋の外まで聞こえてるぞ」
「ひゅーひゅー、熱いねえ」
「てか恥ずかしくないの?」
りんごが山崎や飯山と共に現れた。
「ん、そうだったな」
俺は慌てて冷静になった。アリエも落ち着いた様子になる。
「へえ、それがいつだか買った新しいパジャマかい?」
マイクが彼女らを観察する。りんごは白い地の柄のTシャツ、にピンクのショートパンツという活動的ファッション。飯山は薄緑に水玉ワンピースである、キャラの割に乙女なファッションだ。山崎はなんとオレンジの下着が透けるくらい薄いドレス、ベビードールというやつか?これはけしからんな。
「りんごと飯山は分かる、山崎のそれはやばいだろー。俺たちもいるんだぜ?忘れるなよー」
新井が山崎に指摘してやった。
「うるさいわよ!仕方ないのよ、二人が持ってこいて言うんだもの」
山崎は泣き言のように言い訳する。
「くふっ」
「笑えるわね」
その言葉に思わずマイクとアリエが笑ってしまう。




