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五百二十四話 アリエの別荘行き二年目⑬(男同士の恋バナ)
とか言いながら受けないやつなんだなマイクは。新井を見ると俺と同じ気持ちなのか呆れてるような顔をした。
「なんだい、その馬鹿にしたような顔は」
「いや、別に」
「なんでもねえよ」
マイクに聞かれたが俺たちは答える気にならなかった。
「あ、女子の裸見損ねたー!行ってくるぜ!」
新井は思い出して叫ぶとピューっと行ってしまった。
「ええ…………」
「まさか思い出したように行くとはね」
俺は声しか出なくマイクも呆れてしまった。大丈夫なのかと思ったがしばらくしてドドドド!という音と共に戻ってきた。
「思ったより早いな、女の裸はどうした」
「だめだ、思ったより直視できねえ」
俺が聞くと新井が息をハアハアさせながら答えた。




