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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十九章 三年生編
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五百四話 すももと新井の遊園地、葉月達の観察⑥



「ええ、気づいてたの?!ならそう言ってよー」


すももさんは俺たちに文句を言った。普通なら気づいた時点で接触するな。


「すいませんすももさーん、せっかくお二人が仲良くしてたんで邪魔しづらくてー」


山崎が手を合わせて謝る。


「仲良くてそんな違うってー!わたし達そんな仲じゃないよー!」


「そ、そうですね。あはは……」


すももさんは顔を赤くして手を振った。新井は言葉通りそれを受け取ったのか残念そうだ。


「どんまい」


「うるせーよ」


俺は肩に手を置いて新井に言ってやった。新井は悲しいのか返しが切なかった。


「いや、満更でもないて感じじゃないの?」


飯山がすももさんの真意を予想して俺たちにだけ聞こえる声で言った。


「マジで?」


「あの人も素直じゃないんだよ」


新井が確認すると飯山が補足する。


「ふふふ、そうかそうか」


「どうしたの一希くん?何か面白いとこあったの?」


新井がニヤニヤしだしてすももさんは気になってしまう。


「あ、いえ別にーすももさんと一緒で嬉しいなーなんて、あはは」


新井は狼狽して変な答えになってしまう。


「変な一希くん」


「ていうかあんた名前呼び?」


そこでアリエが指摘した。


「あ、これはちち違うのよ!付き合いも長いしそろそろ下の名前で呼ぼうかなってだけよ!」


「付き合い………」


狼狽に顔を真っ赤にして手を振るすももさんに俺も言ってやった。


「つきあ………てまだわたし達付き合ってないでしょ!歳上をからかうんじゃありません!」


「す、すいません……」


「ごめんなさい」


すももさんは顔を赤くしたが今度は激昂されてしまった。あまりの真っ当な言い方に俺たちは謝るしかない。


飯山がええ……とすももさんに引いていた。山崎は本当に素直にじゃないんだからという顔だ。


すももさんと新井が付き合う日はいつになるのやら。

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