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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十九章 三年生編
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五百話 すももと新井の遊園地、葉月達の観察②



葉月の観察通り新井一希の心臓は緊張で高鳴っていた。バックンバックン、あいつはどこだ。早く戻って来いよ、すももさんと二人とか冗談じゃねえ。なに話せばいいんだよという具合である。


「えっと、あいつら戻るの遅いですね。あはは」


なにも他のことは話せず当たり障りないことしか言えない。


「そうだねー」



☆☆☆☆☆☆



その言葉からしばし経った。


「え、無言?」


「なんか喋れし」


「うわつまんなーい」


「ねえ葉月、あたし達どこか別のとこ行かない?」


二人があまりに喋らないため飽きてしまった。アリエに至ってはここを離れたがっている。



「みんな戻らないし、わたし達だけで遊ぼっか」


「えっ、いいんすかそんなの………」


先に痺れを切らしたのはすももさんだ。新井は緊張で声が震えてるが。しっかりしろよ、男だろ。


「このまま待っててもつまんないしどこか行こうよ」


「そ、そうすね。あはは………」


あいつさっきりからあははしか言わないな。緊張し過ぎておかしくなってるぞ。


「うん?一希くんさっきから変だけどどこか調子悪いの?」


「べ、べべ別にそんなことないっすよ。俺は元気っすよ元気元気!」


すももさんの顔がやつに迫る。まさかの名前呼びだ、緊張がクライマックスで新井は元気すら装う羽目になっている。

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