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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十九章 三年生編
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四百九十七話 かき氷とみりみ団②



「あたしはアリエたんと同じレモンがいいな」

「あたしはぶどうがいいな」

「わたしは無難にいちごにしようかしら」


美佳ちゃん、美希ちゃん、理沙さんがそれぞれメニューを選び俺達はかき氷の製作に取り掛かった。


「ちょっと待って、なんであたしと同じってどういう意味よ」


アリエが美佳ちゃん相手に不機嫌になる。


「えー、いいじゃん好きなんだし」


「それは勝手だけど一々あたしと同じなんて言うのやめなさいよね」


美佳ちゃんがアリエへの思いを言うがアリエの方は嫌がる。


「ちぇー」


美佳ちゃんは口を尖らせた。


かき氷が完成しりんごが持っていく。


「おー」

「きれーい」

「きゃー!可愛いいー!」


美佳ちゃんがその姿に短く歓声を上げ美希ちゃんが圧倒され理沙さんが黄色い歓声を上げた。


美佳ちゃんはともかく理沙さんがこういう歓声を上げるのは意外だな。美希ちゃんももう少しテンション高いと思ったけど。


三人はスプーンを取りかき氷を口に入れる。


「んー、美味しい。さすがアリエたんのお気に入り」


「だから一々うるさいわよ」


美佳ちゃんは親指を立ててアリエに見せるが嫌がられてしまう。すると彼女は舌を出した。


「んー、美味しいー。たまんなーい!」


理沙さんが頬に手を当て感動する。


美希ちゃんは落ち着いた様子で食べるがその顔に喜びが見える。



「いらっしゃい」


「ハローエブリバディ!おー、美女がひーふーみー、たくさん。誰かデートしてくれないかい?」


新たな客はマイクだった。現れるなり店にいる女陣を品定めしやがったのだ。


「誰もする気ねえから帰れ!」


「そうだ!お前なんて呼んでいない!」


俺とりんごは言ってやった。


「ええ……それはー残念だね」


マイクは力無く席に座った。

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