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四百九十一話 かき氷と山崎と飯山
「お待ちどおさまです」
俺は山崎と飯山にイチゴ同様ジュースにしたのをかけた上にバナナを乗せたかき氷とブドウを乗せたものを差し出す。
「あー、可愛いー!よく出来てるじゃーん」
山崎は興奮のあまり叫んでしまう。飯山が無言でスマートフォンを取り出し写真を連続で撮る。
山崎はスプーンを取り一口食べる度においしーーと興奮していた。
「うるさいし、あんたもう少し大人しく食べれないの?」
そんな山崎に飯山は眉を潜める。
「だっておいしーだもーん」
そんなことは気にせず山崎は身体をくねらせた。
「はあ………」
飯山は呆れたと息を漏らす。
「だってさ、良かったじゃん」
俺は山崎の言葉を聞いてりんごに言った。
「別に、大したことない」
「素直じゃないなあ。わたしは自分の作ったものが美味しいって言われるのは嬉しいけど」




