四百八十七話 かき氷と一護じいさん②
透明な容器の上でかき氷機を回し山のような形になったらミキサーで作ったイチゴジュースをかけその上にその上にそのままのイチゴを乗せる。
「はい、イチゴかき氷おまちどおさまです」
そして一護じいさんに差し出す。
「おお、これは美味そうなもんじゃのう」
じいさんはかき氷に関心しヨダレを垂らす。
「ヨダレ、出てます」
「おっと、いかんいかん」
俺に指摘されじいさんがそれを拭う。
「ところで聞いてくれよしょうねーん、あのりんごって子呼んだんだけど冷たいんだよー。チューくれチューくれ言うてもそこら辺のババアとしてろって言うんだよー」
じいさんはりんごに話しかけた際の不満を言ってくる。
「自分のおじいさんじゃあるまいしチューは流石にないですよ」
「ちみも冷たいのお、まるでこのかき氷みたいじゃ」
俺が笑って返すとじいさんは俺のことも冷たいと言ってきた。
「かき氷自体はともかく熱意はあるんで食ってくださいよ」
「うむ、ではもらうかの」
俺は冷たく流してさっさと食えと促した。じいさんはケーキと同じでイチゴの部分を避けて掬って口に入れていた。
「うむ、冷たい。じゃが美味い!やはりイチゴはいいのう」
じいさんは頷いて叫んだ。
「イチゴならなんでもいいんすね」
「いや、これは夏用でケーキは普段用じゃよ」
俺が言うとじいさんが説明した。




