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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十九章 三年生編
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四百七十九話 梅雨時は常連達が集まる⑥



すももさんと新井がスマートフォンのアドレスを交換する。その後すももさんはニヤニヤしながらうろうろしたと思えば早速スマートフォンを操作する。


「おおっと、すももさん!?」


新井のスマートフォンが鳴り持ち主が驚く。アドレスを見るだけでなくメールを送るのもやったのか。


「おお、すももさんからの初めてのメール………興奮してきたぁ」


「どれどれ………。ほう、あの人がこんなものを打つとはね」


新井が声を出して気持ち悪い顔になる。後ろ姿だがそういう顔なのは見て取れた。そんな新井のスマートフォンをマイクが覗き込んだ。


どんな意外なメールだと気になり俺も見に行った。


『はじめてメールします。えっと、ちゃんと打てていますか?これからよろしくね、新井くん♡』


するとこんな文面があった。


「あー、はいはい」


俺はその内容に頷いてしまう。俺が昔やり取りした時もそんな感じだったのを思い出す。


「なんだその顔は、姉貴がどんなメール送ったんだよ」


りんごも近づきそれを見た。


「ぷっ、ははは、はははは!」


すると思わず吹き出して笑った。


「ちょっと、みんなしてなに見てるのー!」


すももさんが文句を言う。


「だったらこんなとこじゃなくて夜店が閉まってからやればいいじゃないですか」


「うぐっ。だって、だって、すぐにメールしたかったんだもーん!」


俺が指摘するとすももさんは走って店を出てしまう。今日、雨なんだけどな。

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