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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十九章 三年生編
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四百六十九話



「で、今日はどんな感じだったんだ?」


りんごやシャロンが飯山と山崎と出かけた日、俺は二人に聞いた。


「偉く連れ回されたよ、あたしは着せ替え人形じゃないっつうの」


「人のおもちゃにされるのは溜まったものじゃないわよー、人のこと言えないけど」


「いろんな服が見れて楽しかったです」


「ま、良かったんじゃない」


くたびれた顔で言うりんごと山崎に対しシャロンは華やかに、飯山は落ち着いて言う。


誰ががお出かけを楽しんだのか違うのかが悪わかりだ。と額面通りの言葉なら認識出来るが…………。


「そう言う割には楽しそうだな」


俺はりんごに言った。なにしろあの言葉を放った後の彼女は口元が緩んでいるのだ。


「ま、あいつらとどこかに行くこともあまりなかったしな。あそこはかなり広くて色々行かせてもらったよ」


「はい、プリクラも撮りました」


りんごが肯定するとシャロンが続く。クールに装っているがりんごの口元まだ緩みっぱなしだ。


「それは言うな、恥ずかしいだろ」


りんごはしかめっ面でシャロンに言った。


「リンゴも楽しんでたじゃないですか」


「だから恥ずかしいんだよ」


「そうそう、結構楽しかったよ」


「プリクラも悪くないんだな」


シャロンが続けるとりんごはしかめっ面のまま返した。山崎と飯山も乗った。


思わず俺は鼻から息が漏れた。あのクールなりんごがねえ。

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