四百六十七話 大葉パークからの帰り
俺、君嶋葉月がカフェダムールで働いていると夕方になりりんご達四人が店に現れる。
「ただいま」
「ただいまでーす!」
「たっだいまー」
「ちーす」
りんごはクールに、シャロンと山崎はノリノリで、飯山は短く挨拶する。
「みんなおかえりー」
「今日はお楽しみだったみたいね」
すももさんが元気よく、絹江さんが落ち着いて答える。
「待ておかしい、シャロンはここで働いてるからまだいい。山崎までなんでただいまなんだ」
俺はすかさず突っ込みを入れた。
「いいじゃないただいまでも、みんな一緒に来たんだからここはただいまよ!」
「そういうもんか?」
説明されるがいまいち納得できない。
「それに、あたしはここの常連なんだからただいまで正解よ!」
「あ、それは納得した」
俺はそこで頷いた。
「そうそう、常連さんにとってここはお家みたいなものだもん!入ってきたらおかしいって迎えてあげようよ!」
「ふっ、姉貴にしてはいいこと言うじゃん」
「そうですね、それすっげえいいですよ!」
すももさんの母親のような心にりんごも俺も感銘を受けた。
「なるほど、メイド喫茶のようなものですね!」
「なんか秋葉原に来たみたいだね」
「メイド喫茶なら近くにもあったよね」
シャロンが言うと飯山と山崎が言った。




