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四百六十一話
「あっ、マスクドライダー!ここにもあったんですね!」
シャロンは特撮ヒーローのゲームを見つけると一目散に走る。
「お、おいシャロン」
「マスクドライダーて、そんなのあるの?」
「それくらいあるでしょ」
りんごが呼び止めるがシャロンは聞かない。晴海と海女吏はあまり聞かないものに驚く。
シャロンはバッグから専用のカードを取り出し百円を入れる。
「やるのか」
りんごの声を無視しシャロンは勝手にプレイを始める。
「これ、見てて楽しくないぞ?」
「ええ、なんか面白そうじゃない」
「一回だけ見ようよ」
りんごが遠慮するが晴海と海女吏は見物する気だ。
シャロンはデッキケースからカードを選び筐体に読み込ませる。
「きゃー、かっこいいー!」
「いいじゃん」
晴海が黄色い悲鳴を上げ海女吏が関心する。
「グランド、リバイブ、ファイナリー、魔王御一行か」
りんごが画面に出現したキャラクターを見て言う。




