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四百四十六話 スパゲティーノでの食事
料理が運ばれてりんご達はそれを食する。
「甘ーい!」
カルボナーラに晴海は感激する。その甘さは女の子である彼女にも抵抗なく口に入れられた。
「いけるじゃん」
海女吏は辛いペペロンチーノを難なく口に入れていく。晴海のように辛いものは苦手な女の子もいるが海女吏には抵抗がない。しかもこのピリピリするスープは彼女にとって癖になりつつあった。
「むー、これぞスパゲティというやつですね!」
アリエもまたナポリタンを味わう。よくあるスパゲティの王道のイメージ、それこそがナポリタンである。ケチャップの控えめな甘さが舌によく馴染む。添えられたウインナーがイメージを強化した。
「ん、こういう味なのか」
りんごは青じそに関心する。単に青じそを一緒に和えただけではない、麺からも青じその味を感じたのだ。ただトッピングするだけではなく一つの料理としての工夫がされてるのだ。
これももしかしたら姉とイタリアンレストラン間宮を復活させるのに使えるのではと思った。




