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四百三十九話 海女吏、晴海、りんご、シャロンの外出
りんごとシャロンは海女吏と晴海に連れられショッピングモールに来ていた。りんごやシャロンが普段から来ている双葉パークとは別の場所である。
「ここが大葉ウォーク」
「双葉パークと違いますね」
りんごとシャロンはその大きさに圧倒される。双葉パークもそれなりの大きさだがここはそれを遥かに上回る広さと高さなのだ。
なにしろここは中央通路だけで学校の教室二つの幅があるのだ。
「しかしこんなところに葉月も姉貴も抜きで来てしまっていいのか?」
「我が主も来ていません」
りんごとシャロンは自分達だけこの空間を楽しんでいいのかと迷う。
「あんなリア充やおばさんいなくても大丈夫よ」
「人の姉貴をおばさん呼ばわりするな」
りんごは晴海に怒る。
「確かに主とハヅキは放置しても良さそうです」
「あんたちょっと怒ってるでしょ」
シャロンに海女吏が言った。




