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四百二十四話
「お前さあ、高校生だぞ?流石にその台詞はなくね?」
俺はみかんを諌めた。
「でも、お兄ちゃんはお兄ちゃんだし…………」
みかんは口をすぼめた。
「あんたやっぱりただのブラコンじゃない?」
アリエが本人に指摘する。
「そ、そうだよ!あたしはお兄ちゃん大好きだもん!」
みかんが肯定する。
「マジか、色々アピールしてたけどただの行き過ぎだったのか」
俺は腕を組んで感慨にふける。
「うん、兄妹なら一緒にお風呂入っても一緒の布団入っても、それでそこで裸になってえへへ………」
みかんは興奮しながらとんでもないことを言った。
「やめろ、その先は言うな!それは禁忌だぞ!」
俺は慌てて叫んだ。いや、本人はえへへで止まってるがどうにも言いそうで恐い。
「この女、本当に悪魔ね」
アリエも口を引くつかせて狼狽する。




