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四百十話みりみ団と庵々②
新井が聞いてくる。
「アリエには学校にも友達がいるらしいんだよ、そいつらは名付けてみりみ団!」
俺は彼女達の呼称を紹介した。
「みりみ団………」
「ださっ」
飯山と山崎が引いてしまう。
「あ、俺が付けたんじゃなくてりんごが付けたんだかんな?」
俺は補足を入れた。
「あいつのセンスかよ」
「どっちにしろダサいわよ」
ダサいのは変わらなかった。
ガラガラと引き戸が開き当の彼女達が現れる。
「ごきげんようみかんちゃん、美佳ちゃん達連れて来たわ」
夕さんがみりみ団を連れてくる。
「あら、みなさんお揃いだったんですね」
彼女は俺たちに気づいて挨拶する。
「やあ夕さん」
「邪魔してるぜ」
「やっほー」
「おはよ」
俺たちも挨拶を返す。
「みなさんおはようございます。もう夕方ですけど」




