三百九十一話 すももさんはアリエの学友の前でも残念
「で、このわたしがさいっこうにクールビューティな女子大生、間宮すすもよ」
すももさんが髪をファサっとかき上げながら自己紹介する。
「うーわ」
理沙さん達三人はすももさんにドン引きしてしまった。
「え、なに?おかしなこと言った?」
すももさんは自分のやったことがわからなそうだ。
「長いしクールビューティなやつドヤ顔でそんなことしないだろ」
「そ、そうなの?!」
りんごがツッコミを入れる。やはり分かって なかったのか。
「なんというか、残念ですね」
美佳ちゃんがバッサリ捨てる。
「あっさり言うそれ?」
美希ちゃんが美佳ちゃんが言ったことに驚く。
「気にするな、元から姉貴は残念だ」
「うわーん!どうせわたしは残念だよー!」
りんごが追撃するとすももさんは泣きながら店を出て行った。
「なに今の、意味分かんない」
彼女の行動を初めて見る美佳ちゃんは戸惑う。
「感動です」
それを見てシャロンが感慨深くなる。
「そこ感動するとこ!?」
「大丈夫よ、あんなのいつものことだもの」
アリエが呆れる。
「いつもってどういうこと?」
「どんな店よ」
「だめ、あたしついていけない」
美佳ちゃん達は混乱していく。




