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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
5章 みかんがやってきた
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三十八話

今回のはエロネタなので今日からR15です。喫茶店ネタはどこ行ったというツッコミは無しでお願いします




夕食から帰宅した俺が風呂の掃除を済ませみかんとリビングでくつろいでいると風呂のお湯が炊けたチャイムが鳴った。


「みかん、風呂沸いたぞ」


「あたしはいいからお兄ちゃん先に入っていいよ」


珍しいこともあるものだ、いつもは俺より先に入ると譲らないのに。


「いいのか?」


「うんいいよ、入っちゃって」


確認したがやはり俺が先でいいらしい。俺は首をかしげたがくれるものはもらっておくことにした。



風呂場に入り椅子に座るとお湯を体に浴びせた。体を洗い頭を濡らす。頭をを洗おうとした時、後ろのドアが開いた。


「おにぃ、ちゃん」


みかんが甘えたような声で言いながら入ってきた。


「み、みかん?!」


俺は思わず声を上げる。なぜならみかんは一糸まとわぬ生まれたままの姿でいたからだ。俺は咄嗟にタオルで股間を隠した。


「なんでいるんだよ!服を着ろよ服を!」


俺はたまらず叫んだ。


「お兄ちゃん、お風呂場で服を着るとかないと思うけど…………」


みかんが俺の台詞にドン引きしている。いや、そうじゃない。


「大体、家族とはいえ男がいる風呂場に裸で来るてどういうことだよ。お前に恥じらいはないのかよ!」


「あれぇ、お兄ちゃんもしかしてあたしに感じてるぅ?男のあそこ感じちゃってるぅ?」


みかんが口元をいやらしく歪め、俺に抱きついてきた。その様が余計に俺を腹立たせた。


「出てけよもう!頭洗えないだろっ!」


再び叫ぶとみかんが体をびくっと震わせた。


「わかった…………」


みかんは暗い顔で言うと部屋を出ていく。言い過ぎかもしれないがこれくらいしないとやつは出ていかなかっただろう。アパートにいるのが俺と二人だけだからとまさかこんなことを仕掛けてくるとは、先に風呂に行かせたのも恐らくこのためだろう。


罪悪感は残るが俺はシャンプーを出し泡立たてると髪を洗い始める。するとまたドアが開いた。


「お兄ちゃん、さっきはごめんなさい。でもあたし、お兄ちゃんとお風呂に入りたいの。だめ、かな………?」


今度は体にバスタオルに巻いた姿でみかんが出てきた。先ほどの行いへの謝罪と素直な気持ちが入ったみかんの言葉に俺は無理に追い出す気がなくなった。


「あー、今俺頭洗ってるからそれ代わりにやってくんね?」


せめて気持ちだけは歓迎しようと俺はみかんに頭を洗うよう頼んだ。


「うん、任せて!」


みかんがボトルからシャンプーを出し俺の髪につけてワシャワシャと洗っていく。


「こうやってお兄ちゃんとお風呂入るのも久しぶりだね」


俺の髪を洗いながらみかんが言った。


「久しぶりっていうかもう何年かぶりじゃね?」


俺はみかんの言葉に懐かしさを覚えながら答えた。


「最後に入ったのっていつだっけ」


「お前が小三になって一人で体洗えるようになってからだからもう四、五年経つんじゃないか」


「昔と違って何か変わったかな?」


「変わったってお前………」


みかんに問われ考える。


「まず背丈が伸びただろ、それに………」


俺はそこで恥ずかしくなり言葉を止めてしまう。


「それに?」


「胸がでかい」


俺は顔を赤くしながらも答えた。この赤さは風呂場の熱気に当てられたものではなかった。


今のみかんは昔と違い胸が大きくなりいわゆる乳房という形になっていた。中学生なのでそれほどではないがそれでも昔に比べればかなりのものだ。


最初にみかんが入ってきた時その全てを余すことなく見てしまっていた。それはもう乳首の辺りから股間の秘部の辺りまで、普通に生活していれば異性にそこまで見せないだろうという部分まで見てしまった。


妹とはいえ女性の裸を見てしまったという罪悪感、というのは少なく妹の体に欲情を抱いてしまっている自分がいた。


「ふふん、でもこれからもっと大きくなるもんね」


「マジか………」


みかんの言葉に俺はさらに成長した妹の裸を見てみたいという劣情に襲われながらも妹相手にそこまで願っていいのかという自制心がせめぎ合っていた。


「じゃあそろそろ頭流すね」


「ああ」


みかんがコックからノズルを外し俺の頭にシャワーを浴びせ髪の毛の間を大量のお湯が流れていく。昔は俺がみかんの髪を洗っていたがまさかそれが逆になる時が来ようとは。


「終わったよー」


みかんがシャワーを止めて言った。


「あいよ。ありがとな、みかん」


俺は顔を後ろに向けみかんに礼を言う。


「お礼なんていいよ、あたしが好きでやったことだし」


みかんの笑顔にたまにはこういう兄妹の付き合いもいいかと思えてしまう。


「じゃ、今度は俺がみかんの髪を洗ってやろうかな」


試しに言ってみる。


「え、お兄ちゃんが?」


みかんが喜んだ素振りを見せたので慌てて訂正する。


「冗談だよ。第一、俺お前の長い髪の洗い方忘れてるし」


「えー、お兄ちゃん妹の髪の毛もちゃんと洗えないのー?なんかだらしなーい」


みかんが馬鹿にしたような口調で言う。このタイミングでその喋り方を使うとは意表を突かれてしまった。


「だらしないって、どこにこの歳で妹の髪の毛洗える兄がいるんだよ」


「ここ」


俺がそう言うとみかんが間初入れず俺を指差してきた。


中学生にもなって兄に髪を洗ってもらうとはどんな妹だと心の中で悪態をつきながらも俺はみかんに逆らう気にはなれなかった。


「はあー、しょうがない。いっちょやってやるか」


俺はため息をつくと妹の髪の毛を洗う決心をした。


「やった!」


ぐっ!と両手でガッツポーズをとるみかんを見てそれだけでやる価値があると思えてしまった。


立ち位置を交代しみかんが浴槽用の椅子に座り俺がみかんの後ろに座ることになる。


ノズルを持ちみかんの頭に向ける。


「頭濡らすぞー、変なとこ入ったら言えよな」


「はーい」


シャワーからお湯を出し頭を下げたみかんに向ける。長い髪の毛にお湯がまんべんなく行き渡るようにする。


ある程度濡れたらお湯を止め、ボトルからシャンプーを取り出し泡立てると頭部部分につける。そこである程度行き渡るとまたシャンプーを泡立て長い下の方の髪の毛につけていく。


そこでも行き渡ると一旦髪の毛をゆすぎリンスをシャンプーと同じようにしていく。そうして俺は一連の作業を終えた。


「あいよ、これでおあいこだ」


俺はみかんに言う。すると俺は次のみかんの言葉で驚くことになった。


「ありがと、明日もお願いね」


「明日もやんのかよ」


女性の髪の毛というのは男性より繊細な扱いが必要ゆえ明日もとなるとかなり疲れるのだが。


「だってあたしゴールデンウィーク一杯はいるつもりだしその間お兄ちゃんにお世話してもらいたいなって」


みかんの甘えた言葉に俺はやはり逆らう気がなくなってしまった。


「分かったよ、しょうがねえな」


「ありがとー!お兄ちゃん大好きー!」


「うわっ、抱きつくなよみかんー」


みかんが俺に抱きついたことでバスタオル越しに感じる妹の肌に俺は恥ずかしさを覚えてしまう。


妹の髪を洗い終えた俺は湯船に浸かり風呂場の天井に顔を向けていた。


「俺は見てない、見てないぞ」


そして目を手で塞ぎ呟く、こうでもしないと体を洗う妹の裸を見続けることになるからだ。一瞬ならまだしも長時間妹の裸を見るのは流石に股間にある俺の男の部分に悪い。


「そんな無理しなくても目開けてればいいのにぃ」


「いやでも………」


みかんに言われるがやはり妹の裸を凝視するわけにはいかない。


「大丈夫だから目開けてみてよ」


言われて目を開けてみかんを見るとそこにはバスタオルの中にタオルを入れて器用に体を洗っているみかんがいた。


「どんな洗い方だよ!」


あまりの衝撃に俺は突っ込まざるを得なかった。


「ちょっとした隠し芸?」


「う、うん。修学旅行とかで使えそうだな、先生にバスタオル取られる可能性あるが」



みかんが体を洗い終え湯船に入ってくる。そこでまた疑問が発生した。


「ん、お前なんでこっち?普通逆じゃね?」


みかんが入ってきたのは俺の反対側、ではなく俺と重なるように浴槽に入ってきたのだ。昔みかんと二人で入った時はみかんと浴槽の端にそれぞれ座りその間に脚を投げ出す形をとっていたのだが。


「だってそれだと脚曲げることになって狭くなっちゃうじゃん」


「まあ確かに………」


昔は二人とも脚が短かったし一軒家なので浴槽も長く出来ていた。しかしこのアパートの浴槽はその時より小さめのサイズで俺達の脚も成長して伸びていた。


さらにみかんは俺の体にくっつく形になりみかんの尻と俺の男である部分がもろに当たっていた。正直この状況はマズイ、俺の理性が持つかどうか、いやそこは持ってくれと言いたいが平静を保とうとする気合いでいっぱいいっぱいだった。


「お兄ちゃん?」


「なんでもないなんでもない、なんでもないからな」


みかんに不思議がられるが極めて冷静に努めた、極めて冷静にだ。冷静になることに集中して返答がおかしくなっているが。


「お兄ちゃん、大丈夫?」


「俺は大丈夫だ、のぼせてなどいないし興奮してもいない。極めて平常だ」


若干体が熱い気がするが気のせいだ。ああなぜだろう、妹の顔がぼやけていく。

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