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三百八十七話 アリエの学校の友達からの自己紹介
バァン!と強く扉が開いてアリエが現れた。
「いらっしゃ………うぉぉ!」
「ええ、ほんとに!?」
「マジか…………」
俺達は彼女の後ろを見て驚いた。本当に同じ制服の連中がいやがる、しかも三人!
三人はアリエを中心に奇妙なポーズを取っていた。一人は人差し指を唇に当て、一人は両手を顔の横に掲げており、一人は片目を隠して恥ずかしそうにしていた。
「あのさ、そういうの流行ってんの?!すももさんもりんご達とやってたぞ!」
俺は思わず叫んだ。
「く、分かってるわよ。これがあの馬鹿と同じことだって。でもこっちの馬鹿がやれって言うのよ!」
アリエは泣きそうな声でショートヘアの方を指す。
「どうもー、三原美佳でーす!アリエちゃんのクラスメイトです!」
「 はじめまして、田山美希です」
ツーサイドアップの子が美佳ちゃんに続く。
「酒見理沙よ」
長い髪の子がこんなやつらといるのはごめんだという声で言う。




