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三百八十四話
「でも、なんだって急にわたし達を友達だって言い出したのよ」
理沙がアリエの最初の言葉に戻る。
「あーそれ………」
アリエは顔を赤くして言うのを躊躇った。
「なによ、アリエたんにしては珍しいじゃない?」
美佳がからかう。
「う、うるさいわよ!」
アリエは叫ぶがまだ少し話すのを躊躇う。
「言われたのよ、あたしに学校の友達なんていないだろって」
「誰に?」
誰にそんなことを言われたのか、アリエの交友関係が謎な以上三人にとってそれはかなり気になった。
「よく行く喫茶店の人」
「喫茶店?メイド喫茶じゃなくて?」
美希が頭を傾ける。
 




