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三百八十三話
「だからこそ、わたし達はアリエちゃんと友達になれたんだよ!」
美希が強く言う。
「飛ぶんじゃないわよ。あたしと話すようになって友達になったんでしょ」
アリエが指摘する。
「一度話せばもう友達だよー」
美希はめげずに言い返す。
「早い早い、段階が早いわよ」
アリエは拒否反応を出したままだ。
「いいえ、その通りよ!あたしとアリエたんは出会ってからお友達よ!」
美佳が賛同する。
「あんたもなんだ。でも、わたしは違うと思うわ。何度も何度も話しかけてやっと友達になれた、そう思うわ」
理沙が逆の意見を言った。
「そうよ、一言話したら友達なんて今ごろクラスメイト全員となってるわよ」
アリエが彼女に乗る。
「そうだよ!みんな友達だよ!」
「うわ、食いつきすごいわね」
美佳がドンと肯定するとアリエが驚く。
「ごめん、やっぱりあたしそこまではいかないと思う。星宝さんは友達っていうかもう親友?」
美希が訂正する。
「さっき友達て言ったのに今度は親友?偉く出たわね」
「星宝さんはそういう人なんだよね」




