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三百六十四話 アリエのバイト話②
美佳がアリエのバイト先の話をすると理沙と美希も驚いた。
「だから家の手伝いて言ったでしょ」
アリエは再び注釈を入れる。
「あー、その話かー。お家がメイド喫茶かー、変わってるね」
「お嬢様としてはあまり聞かないわね」
「変わってて悪かったわね」
二人に言われアリエはむすっとした顔になる。
「え、二人は知ってるの?」
美佳が二人の反応に驚く。
「ええ、わたし達は中等部からのクラスメイトよ」
「星宝さんのー、あーんなことやこーんなことも知ってるんだなー」
理沙が言うと美希が手振りを交えて言う。
「やめなさいよその言い方」
アリエは美希に嫌悪する。
「なになに?なにを知ってるの?」
美希の言葉に美佳のテンションが上がる。
「えと………なんだっけ」
だが美希は首を傾げズコーとアリエ達は調子が狂う。
「結局知らないんじゃん」
「一応二年は同じクラスだったんだけどなぁ」
美佳に言われ美希は眉を潜める。同じクラスでも常に一緒ではない、だからアリエのことをよく知らないのだ。




