364/594
三百六十三話 アリエのバイト話
美佳は学校にてアリエに聞く。
「ねえ、アリエたんはバイトとかしてるの?」
「たんてなによたんて」
名前に見知らぬ語尾を付けられアリエは困惑する。
「そこら辺はまあ適当で。で、バイトとかしてるの?」
美結は困惑を受け流して聞き直す。
「バイトっていうか、家の手伝いね」
アリエは自分の家がメイド喫茶を経営してることを言った。
「メイド喫茶ー?!お嬢様なのにメイド喫茶でバイトー!?」
美佳はアリエのバイト先に驚く。ここはお嬢様学校でむしろ家にメイドや執事がいる生徒ばかりだ、そのアリエがメイド喫茶など矛盾しているのだ。
「家の手伝いって言ったでしょ」
メイド喫茶でバイトの部分だけ切り取られアリエは頭を抱える。
「なに?メイド喫茶がどうかしたの?」
「気になるわね」
新たに二人のクラスメイトが現れる。長い髪の後ろをまとめた理沙とツーサイドアップの美希だ。




