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三百三十六話 梨子は可愛いもの、綺麗なものなんでも好き
「あら嬉しい、でも知ってるわ」
アリアは髪をファサッとかきあげ気取る。
「お姉ちゃん、あのマイクとかいう人みたい………」
アリエは希に見るアリアの動きに呆れる。
「ああっ、わたしはあんな変態さんじゃないわよ……… 」
アリアは顔を赤くすると腕を組んで二人から顔を逸らした。
「なにこの人、可愛い………」
その仕草に梨子まで顔を赤らめる。
「ほんとなんなのよあなたは………」
アリエが困惑する。
「可愛いもの、綺麗なものはみーんな大好き!梨子ちゃんだよ!」
梨子がぐるっと回りながらポーズを取る。
「意味わかんないだけど」
アリエは益々困惑する。
「というわけでお姉さん、奢りますよ」
梨子は困惑されるのを他所にアリアに言う。




