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三百三十五話 梨子とアリア
梨子はアリエと共にメイド喫茶スターで働いていた。
「梨子もだいぶ慣れたみたいじゃない」
アリエが梨子の仕事ぶりを観察する。
「そりゃあこんな綺麗なお店だもの!ちゃんとしておきたいじゃない」
梨子がテンションを上げる。
「動機はまあ置いといてモチベーションを保ってくれるのは嬉しいわね」
アリエは呆れながらも納得する。
「あら、元気にやってるじゃない!」
そこへアリアが現れる。
「お、お姉ちゃん!?なんでここに?!」
姉の思わぬ登場にアリエが退く。
「お、おおおおおお姉さん……………?」
梨子は声を震わせながらアリアを見た。
「なによ、あたしのお姉ちゃんが出たくらいでそんな驚く?」
「だって、こんな、こんな美人さん他にいないわよ!もーメロメロー!」
梨子が身体を振りながら叫ぶ。




