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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十九章 三年生編
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三百三十四話 いい卵焼きが作れればお嫁さんになれる?




「こんないい料理が出来るならいいお嫁さんになるんじゃないかな」


マイクがキザな手をみかんの前に出す。


「やだなあ、料理一本でお嫁行けたら苦労しませんよー」


みかんが手を振って謙遜する。


「でも俺は欲しいなー」


だが新井は意欲的になる。


「みかんは誰にも渡さないからな」


「そういう意味じゃねえし」


俺が言うと飯山に諌められてしまう。


「つうかお前はすももさん目当てじゃなかったのかよ」


「そうだった。俺はすももさん一筋なんよー、辛いぜー」


今度は俺が窘めると新井が頭に手を置く。


「こういう時、妹のりんごちゃんが怒りそうだね。て、当の彼女はどこだい?あとシャロンちゃんもいないね」


「そういえばそうだな」


マイクに言われ俺も気づいた。


「あの二人なら購買の新メニューが出たからって買いに行ったよ。そろそろ戻るんじゃない?」


山崎が教えてくれるとちょうど屋上の扉が開いて件の二人が現れる。


「もう始めてたのか」


「遅れちゃいましたね」


「もう、遅いよ二人ともー。わたし達お昼ご飯食べ始めちゃってるよー」


山崎が二人の背中を叩く。


「すまない、新メニューを買うのに時間がかかったんだ」


りんごが謝る。


「で、新メニューてなんだったの?」


「じゃーん、マヨネーズてんこ盛り焼きそばパンでーす!」


シャロンが新メニューのパンを見せる。それは焼きそばパンらしいが名前通りマヨネーズがてんこ盛りになっていて焼きそばが見えないというカロリーやコレステロールが心配になりそうな見た目だった。


「なにその、病気になりそうなパン」


マヨネーズてんこ盛り焼きそばパンに飯山が顔をひきつらせた。


「大丈夫です、お昼しか食べないので病気なんてなりませんよ」


シャロンがキッパリ言う。それはそうだが本当に大丈夫かと言いたくなる見た目だ。

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