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三百二十二話 アリエと梨子とメイド喫茶スターと
休日になりみかんは一人でメイド喫茶スターに来ていた。
「ねえ聞いてよアリエー、この間梨子がさー」
注文をとるとそこで働くアリエに愚痴を言い始める。
「ふーん。あの女、あたし達の友達にそんなこと言ったんだ。気に入らないわね、ほんっと気に入らない」
梨子が夕に言ったことを聞くとアリエは頬を引き攣らせた。
「いや、あたしそこまで言ってないし」
「あたしは言ったわ。あの女、次会ったらただじゃあおかないわよ」
「うわー、大丈夫かな」
みかんは梨子の身が不安になった。
「あー!みかんにアリエじゃない!こんなとこにいたのね!アリエその格好、ここで働いてるの?」
当の梨子が現れメイド衣装のアリエに近づく。
アリエの機嫌が悪いことも、みかんが梨子を悪く言ったことも彼女は知らない。
アリエはガッと梨子の胸ぐらを掴む。




