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僕とカフェダムールの喫茶店生活  作者: 兵郎
十九章 三年生編
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三百十八話 梨子と甘処庵々



「おお、ここが甘処。…………なんか地味」


梨子は初めて来る和風の喫茶店の外観に関心するがすぐにマイナスの感想を漏らす。


「ええっ!?」


思わずみかんが高速で首を梨子に向ける。


「地味、なの?」


夕は自分の家が経営する店が地味と言われショックを受ける。


庵々は別に気取った店ではない、昔ながらのシンプルな外観である。言い換えれば地味なのだがそれを普段から思わない夕にはショックなのだ。


「いやあるでしょ、エスニックーとか、ノスタルジーだとかそういうの!」


みかんは他に感想がないかと手をかざして力説する。


「でも地味は地味でしょ、なんでもっとオシャレにしなかったかなー」


だが梨子は意に返さない。


「地味、わたしの家が地味………」


夕は地味を連呼され口から泡が出そうな顔になっている。


「ああもう、こういうのは実際食べてから決めるものなの。味がものを言うの!」


「う、うん」


みかんが怒ると梨子は気圧される。


「ほら、あなたも行くよ」


みかんはボーっとしている夕の腕を引っ張って三人で入る。

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